会社や商品の伝えたいことをデザインでかたちにする、Webデザイナーの仕事

2021.05.14 おしごと発見!

おしごと発見!

Webデザイナー

Webデザイナーは、パソコンやスマートフォンで目にするWebサイトのデザインを担当する仕事です。会社のホームページ、洋服や食べものなどの商品販売サイト、働く人を集める求人情報(きゅうじんじょうほう)を伝える採用サイトなど、さまざまな種類のWebサイトをデザインします。[取材:株式会社ベイジ デザイナー 金 成奎(きん せいけい)さん]

デザインは、お客様の話を聞き、設計図をつくることからはじまる


調べたいものや知りたいことがあったとき、まずインターネットで検索(けんさく)するひとは、多いのではないでしょうか。知りたい情報を得るために、Webサイトは欠かせません。Webデザイナーは、そうした世の中にあるさまざまなものごとを伝えるWebサイトを、パソコンのグラフィックソフトをつかってデザインする仕事です。

デザインと聞くと、おしゃれなサイトをつくるというイメージがわきますが、10年以上、Webデザイナーとして活躍(かつやく)する金さんは「Webデザイナーの仕事は、かっこいい、あるいは美しいWebサイトをデザインするだけではありません。そもそもそのWebサイトを見たひとに、どんなことを伝えたいのかということをしっかりとお客様から聞いた上で、その目的を果たすためにデザインをします」と話します。

金さんの話すとおり、一般的(いっぱんてき)にWebデザイナーの仕事は、依頼を受けてすぐにパソコンに向かってデザインをするのではなく、まずお客様が「なぜ」「どんな理由で」「どんな人たちに向けて」Webサイトをつくるのかを聞くことからはじまります。

そして、お客様からの話を受けて、まずワイヤーフレームと言われるサイト全体の設計図をつくります。デザイナーはその設計図をもとにイメージをふくらませながら、そのサイトにふさわしい色を決めて、写真や文字、ボタンなどをどのように配置(はいち)するかを考え、すこしずつデザインをかたちにしていきます。ときには、写真だけではなくイラストをつかうといった案を出すのも、デザイナーの役割です。

Webサイトをつくるにあたっては、デザイナーひとりで仕事をするわけではありません。サイトの設計図をつくってチームをまとめるディレクター、サイトにのせる言葉を考えるコピーライター、デザインをインターネットで見られるように形にするエンジニアなど、いろいろな職種のひとがひとつのチームになって、Webサイトをつくります。

ひとつのWebサイトを制作する期間は平均で約6ヶ月。大きなプロジェクトになると、チームの人数も多くなり、1年以上かかることも。「2年かけて制作したWebサイトを無事に公開して、お客様にも満足いただけたときの達成感(たっせいかん)は格別(かくべつ)でした」と語ります。

Webデザインの仕事は、センスや感性だけではできない

デザイナーと聞くとセンスや感性が大切な仕事だと思われがちですが、それだけではないようです。「Webデザインでは、『わかりやすい』『つかいやすい』と感じられることがまず大切だと思います。その上で、見たひとが『かっこいい』とか『素敵だな』と心が動かされること。その両立(りょうりつ)が大切です」と金さんは話します。

そのために、実際にデザインをする前に、参考になりそうなWebサイトを探したり、流行(はや)っているデザインを分析(ぶんせき)したり、たくさんの下調べをして、デザインに組み込んでいくそうで、「特別な感性をもつひとだけの仕事ではないと思います」と話してくれました。

また、金さんは「自分がつくったデザインをしっかりと言葉で説明できることも重要です。きちんと言葉にできてはじめて、お客様に納得してもらえたり、デザイナー以外のメンバーに自分の意図を伝えたりすることができます」と話します。デザイナーはデザインの知識やセンスだけではなく、他のひととコミュニケーションする力も求められる職種であることが伝わってきます。

絵を描くことが好きで、独学でデザイナーの道へ


小さいころから、絵を描くことやモノをつくることが好きだったという金さん。大学卒業後にバンド活動に夢中になり、そのバンドのライブ告知のチラシを、パソコンをつかって自分でつくったことがきっかけで、「絵が好きという気持ちを活かせる仕事がしたい」と思いWebデザイナーをめざしたとふりかえります。 

デザイナーと呼ばれる職業には、本やポスターをつくるグラフィックデザイナー、お店や部屋の空間を手がけるインテリアデザイナーなど、さまざまなデザイナーが存在します。そんな中で、Webデザイナーならではの魅力(みりょく)を聞くと、「自分のつくったものが、インターネットを通じて世界中のひとに見てもらえること」と話します。

金さんは現在、会社でWebデザイナーのリーダーとして活躍しながらも、「多くのひとに求められているデザインをつくること」を目的にセミナーへ参加したり、Webデザインに関する本を書いて情報を発信したり、他のデザイナーと意見を交わしたりしているそうです。Webデザインの世界では、パソコンやスマートフォンの技術が日々進化しており、デザインの流行も変わっていくため、勉強をつづけることが欠かせません。

Webデザイナーになるには?


Webデザイナーになるために、特別に必要な資格はありませんが、パソコンのグラフィックソフトをつかうための知識が最低限必要になります。美術系の学校を卒業したひと、金さんのように独学で学んだひと、まったくの未経験からWebの制作会社に入るひとなど、経歴はさまざまです。実績(じっせき)と経験を積んで、会社に所属(しょぞく)せずにフリーとして活躍する道もあります。

最後に、Webデザイナーの仕事に興味をもつ子どもたちへ、金さんからメッセージをもらいました。「お菓子(かし)のパッケージやチラシなど、身のまわりにあるものでデザインされていないものはありません。ときには美術館などに行ってみるなど、いろいろなものを見て、『なぜこれがかっこいいのか』『つかいやすいのか』を自分なりに考えて、分析してみることをおすすめします」。


※2021年3月現在

※取材・撮影は感染対策をほどこした上で、マスクを外した状態で行っています。

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