大人も子供も、みんなが大好きなおすし。ちょっぴり高くて毎日は食べられないイメージがありませんか? でも、江戸時代のおすしは、庶民が気軽に食べるものだったんですよ。元気寿司に聞いてみました。
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ホント。庶民が屋台などで気軽に食べる、とても身近な外食だったんだ。
ここは江戸時代の行楽地。名月を見に集まってきた人々のために、たくさんの屋台が出ています。なんと、おすしの屋台もありますよ。
歌川広重(初代)『東都名所 高輪廿六夜待遊興之図』神奈川県立歴史博物館蔵
見慣れない屋台がたくさんあるね!
おすしの屋台では、目の前で職人さんが握っているのね。
1すし屋
2水菓子
3いか焼き売り
4天ぷら屋
5蕎麦屋
6団子屋
7汁粉屋
「すし」は江戸庶民に大人気
「すし」という食品がこの世に登場したのは、2000年も昔の中国でのこと。もとは、長持ちさせるために米と魚を一緒に発酵させた、保存食だったようです。作るのに手間も時間もかかるため、さまざまな形で簡略化されていき、江戸時代になると、あらかじめ酢をご飯に混ぜておき、これに生魚をのせる「早ずし」が生まれました。これが、今のおすしの原型です。
手っ取り早くおすしが楽しめる早ずしは、江戸の庶民の間で大流行。多くは屋台の形を取っており、職人が目の前で握って見せる姿が妖術師のようだと、人気を集めることもあったそうです。
おすしの名称
スピーディーに、おいしいおすしが届くしくみ
せっかちな江戸っ子の、「早くおすしが食べたい」という望みに応えて早ずしが生まれたように、今もおすしの魅力といえば、注文したら素早く、できたてのおいしいおすしが届けられること。そのしくみを、元気寿司が運営するすしレストラン「魚べい」でのぞいてみましょう。
魚べいのおすしは、「回転しない」おすしだよ!
注文を受ける
お客様のテーブルには、それぞれタブレットが設置されており、入力した注文は、同時に調理場に届きます。
調理をする
お客様の注文が入ったらすぐにすしロボットがシャリ(すし飯)を握ります。あたたかい食べごろの温度に調整されたシャリの上に冷たいネタをのせたら出来上がり。このシャリとネタの温度差がおいしさの秘訣!お皿を高速レーンにのせて、出発!
お客様の目の前に到着!
おすしだったら注文から到着までわずか1分!速さをイメージした新幹線やレーシングカーなどに乗って客席まで届きます。目の前のレーンを商品が通過するので、他の客席のお客様にも楽しんでいただけます。
いただきま〜す!
食べたいおすしがすぐ食べられるよ!
さっき頼んだばかりのおすしがすぐ来るから待っている時間が少ないし、注文が入ってすぐ作るから新鮮でおいしいおすしがいつでも食べられます!
食品ロスを減らすために
スピーディーにおいしいおすしを届けるのは、お客様に喜んでいただくためだけではありません。鮮度が命のおすしは、作られてから時間が経ってしまったものは、商品にできず、捨てられてしまいます。
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことを「食品ロス」といい、日本では毎年612万トンもの食品ロスが発生しています(2017年度)。 日本の食料自給率は38%(2017年度)。6割もの食べ物を輸入に頼っているのに、一方で、食べもせずにただ捨てている食品が何百万トンもあるのです。廃棄された食品は、環境に負荷をかけるし、何よりもったいないと思いませんか?
元気寿司の「回転しないおすし」のお店では、注文データを利用して必要な分だけネタを準備するから、いつでも新鮮でおいしいものが食べられます。作りすぎて捨てるムダも発生しません。私たち元気寿司は、今後も新鮮でおいしいおすしをすぐ提供する方法と、食品ロスを減らす方法を、研究していきます。
日曜日は家族連れが多いんだ
デザートは何が食べたいのかな
このお店・この時間の人気のネタは…
この時間帯は特に注文が多いね
どんな時にどんなネタを用意すれば いいかわかるケモ!
おすしは、世界中で愛される、和食の代表選手です!
元気寿司株式会社
商品部次長 小柳明さん
元気寿司は、1968年に関東で最初の回転ずし店として誕生しました。50年以上の歴史があり、現在では日本国内165店舗以上、海外190店舗以上(2021年3月末現在)のお店で、世界中のお客様に日本のおすし(SUSHI)を楽しんでいただいています。SUSHIは世界中のひとたちに愛され、和食を代表する食べ物になりました。
私たちの仕事は、国内のお客様はもちろん、世界中のお客様に、おいしいおすしと楽しいお食事の時間を提供することです。これからも、「あ、食べたいな!」「おいしい!」とお客様に思っていただける商品の開発や、しくみづくりに取り組んでいきます。
みなさんも、私たちと一緒に、
すばらしい日本のすし文化を世界に発信してみませんか?