ドルチェさん
兵庫県・小学4年生
いま熱中しているのは、読書とヴァイオリンとLEGOブロックです。私の住んでいる兵庫県は海も山もあり、豊かな自然に恵まれ、四季それぞれの美しい風景が自慢です。家の近くにある川には、たくさんの生き物が住んでいて、夏は川遊びをすることができます。
どこが気になった?
私が気になった1社は田中貴金属グループです。金や銀などは知ってはいましたが、実際に貴金属となるとあまりイメージがつきませんでした。高価で美しい宝石みたいなものかと思いきや、産業用の製品の部品などにも使われていると知って、びっくりしました。
貴重な貴金属でものを作り出すのはすばらしいと思います。貴金属によってどんな製品が生まれているのか、もっと知りたくなりました。
初めて知ったこと
貴金属は種類が8種と少なく、さらに天然の鉱山からとれる量はごくわずかという、とても貴重なものだとわかりました。そして、都市鉱山と呼ばれる、身近にある資源物の中にリサイクルできる貴金属がたくさん含まれているということも初めて知りました。また、それがSDGsへの取り組みにもなっていることがわかり、たのもしいと感じました。地球の未来のためにも頑張ってください!
会社の人に聞いてみたいこと
3つあります。①日本の都市鉱山にはどれくらいの量の貴金属が眠っているのですか。また世界全体ではどうですか。②田中貴金属工業の方のお話に「都市鉱山のリサイクル率を限りなく100パーセントとなるよう日々考えている」とありますが、そのためにどんな努力をしているのですか。また、これまでにどんな進歩がありましたか。③貴金属を使って製品を生み出すとき、むずかしいところや気をつかうところはどんなことでしょうか。また今後、新たに製品をつくるとしたらどんなものをつくりたいですか。
田中貴金属工業株式会社
湘南工場 工場長 長岡章夫さん
田中貴金属の仕事に興味をもってくれてありがとうございます。
① 一般に、鉱石1トンから取れる金は5~7gですが、使用済み携帯電話機からは1トン当たり約280gの金が取れるとされています。都市鉱山は鉱石の採掘より効率よく、地球環境への負荷も少なくすむのです。国立研究開発法人物質・材料研究機構によると、日本の都市鉱山の金は世界の埋蔵量の16%に相当する約6,800トン、銀は22%に相当する約60,000トンにも上ります。天然資源が少ないと言われる日本ですが、都市鉱山をみると資源国とも言えるのです。
② とても良い質問ですが、答えるのが難しいですね。リサイクル率を高めるには、さまざまな成分の中から「貴金属だけ」を取り出す必要があります。しかし実際は、非常にわずかな貴金属が残り、完全には取り出せないのが現実です。そのため、貴金属成分だけに反応する化学成分を開発したり、貴金属成分だけを取り出しやすいリサイクル方法を考えたりしています。最近は半導体や電子部品の高機能化で、なかに含まれる貴金属成分が多くなっているので、貴金属リサイクル方法の更なる改良とその確立に向けて努力を重ねています。
③ 貴金属は高価なので、生活に身近な電気部品では、少ない量で機能を発揮できるように製品を開発しています。また貴金属の安定性や電気をよく通すといった特徴を生かした新製品では、他の部品との組み合わせが合っているかなどを新製品ごとに調べていく必要があります。貴金属を使用した製品は、医療、自動化、航空宇宙など幅広い分野で使用されるので、その進歩と社会発展に役立てればと思います。
どんな会社だった?
私の運命の1社は、ベルマーク教育助成財団です。ベルマークはお菓子や文房具などの袋についている身近なものですが、始まった理由や仕組みを知っておどろきました。
ベルマーク運動は、学校の先生たちが「子どもたちに充実した豊かな教育環境を与えたい」という優しい考えのもと始まったそうです。また、ベルマークの品物の代金の一部で困っている人を助けることができると知り、学校の奉仕活動でのベルマーク集めにもしっかりと協力したいと思いました。
考えたこと、思ったこと
今も先生たちの、子どもたちにより良い教育環境を与えたいという考えは変わらないと思います。今まで、ベルマークにこんな大切な歴史があることも知らずに集めてきましたが、きっとそういう人は、まだまだたくさんいると思います。もっと多くの人にベルマークの歴史や仕組みを知ってほしいと感じました。
会社の人に聞いてみたいこと
3つあります。①日本国内だけでベルマークは年間どれくらい集まりますか。②なぜ、限られた商品にしかベルマークはついていないのですか。③もっと活動を広めるため、今後何かしようと思っていることはありますか。
公益財団法人 ベルマーク教育助成財団 広報部
ベルマークについてのご質問ありがとうございます。
① 財団には、日本全国から年間に数億点ものベルマークが集まります。小・中学校、高校、大学、公民館などの参加団体から届くほか、個人の方が財団にマークを寄贈してくれることも増えています。
② マークを付けてくれているのは、「すべての子どもに、豊かな環境の中で教育を受けてもらいたい」というベルマーク運動の理念に賛同してくれた「協賛会社」です。協賛会社のどの商品にベルマークを付けるかは、それぞれの会社が決めています。マークが付いているのはどれもみなさんの身近にある、広く知られた商品です。
③ 活動を活発にするためには、ベルマーク運動の魅力を知っていただくことが必要と考えています。自分たちの学校の備品・教材を買うことができるというだけでなく、そのお買いものが災害などで困っている子どもたちへの支援につながることを財団のホームページやSNSなどでもっと発信していきたいと思います。
ぜひ、ベルマークを集めてくださいね。
愛用のヴァイオリンと一緒に
病院に行くと医師や看護師の方の笑顔に勇気づけられます。私も医師となって皆さんに安心・安全を提供できていたらいいなと思います。3歳から続けているヴァイオリンは最近みんなと一緒にオーケストラで演奏する楽しさを知りました。ヴァイオリニストとしても活躍し、世の中の役に立っていられたらうれしいです。