みっきーさん
長野県・小学4年生
「みそ汁研究」にハマっています。ぼくの地元は、山の自然が豊かで、わき水やみそが有名なまちです。地元の人や専門家に助けてもらいながら、地元の食材を使って、もっとおいしく、もっと簡単に作れるみそ汁を探っています。
どこが気になった?
ぼくが気になった1社は、毎朝読んでいる『朝小』を作っている「朝日学生新聞社」です。ぼくは、調べてまとめる作業が好きで、自分で色々なテーマの新聞を作ってみんなに読んでもらっています。新聞を作るのは楽しいけれど、「伝える」というのはすごくむずかしいな、とも感じています。今回、新聞ができるまでの流れや取材のことだけではなくて、読者のことをいつも考えることの大切さを知って、とても勉強になりました。
初めて知ったこと
小学生が興味を持ちそうな内容を、小学生にわかりやすい記事にするために、会議で話し合ったり、何度も確認したりしながら一生けんめい新聞を作っている大人の様子が伝わってきました。テレビやインターネットでもニュースや情報を見られるけれど、ぼくの頭の中に一番スッと入ってくるのは、紙の新聞です。その理由は、子どものことをものすごく考えて作っているからだとわかりました。記者の方がつなげていきたい「バトン」は、ちゃんとみんなに届いているはずです!!
会社の人に聞いてみたいこと
3つ教えてください。
① ぼくも読者リポーターに登録しているのですが、子どもと一緒に新聞を作るときに工夫していることはありますか。
② 記者のみなさんの中で、子どものころに『朝小』を読んでいた方がいれば、思い出に残っている記事やマンガなどについて教えてください。
③ 大人新聞は「特ダネ」が大切だと書いてあるので、大きなニュースがあればどんな時間でも取材をしたり記事を書いたりしているイメージあります。子ども向けの新聞は特ダネをのせることが目的ではないから、自分の時間や家族と過ごす時間も大切にしながら、お仕事することができますか。
朝日学生新聞社 編集部 小貫友里記者
① 取材をする側になるのは、ほとんどの子にとって初めてです。緊張しすぎず、その時間を楽しんでもらえるよう心がけています。朝小は、読者は小学生ですが、作っているのは大人です。リポーターとの取材は、大人だとわかりづらい、今の読者の気になることや新聞で知りたいことを、教えてもらうチャンスでもあると思いながらのぞんでいます。
② 私も小学生のころ、朝小を読んでいました。思い出に残っているのは、いま漫画「はずんで!パパモッコ」を連載している、山本ルンルン先生の漫画「オリオン街」です。カラフルでかわいい絵に心を打ちぬかれました。小学生の女の子の日常をえがくお話にわくわくし、ときには「この気持ちは自分だけではないんだ」とはげまされました。実はいま、ルンルン先生の漫画の連載の担当者をしています。今の読者にも、すてきな漫画を届けようとがんばっています。
③ 新聞のことをよくご存じですね! その通りで、朝小は特ダネよりも、社会でおきていることをやさしく説明したり、小学生にとって楽しくてためになるニュースを大きく取り上げたりすることを大切にしています。いそがしいときもありますが、自分のための時間も大切にできています。
どんな会社だった?
ぼくの運命の1社は、「木下フレンド」です。コンビニなどのお店のゴミを回収して、資源ごとに選別して、リサイクルしています。ゴミから新しい資源を生み出している会社です。ゴミ清掃員の人が書いた本を読んだり、社会の授業で家庭のゴミについて勉強したりしたけれど、ゴミは家庭以外からもたくさん出ます。そのようなゴミの行き先について知ることができました。
初めて知ったこと
人が少ない暗い時間帯にゴミを集めることも、ゴミの中から資源を選別することも、大変な作業だと思いました。仕事の様子を、ぼくたち子どもが目にすることはないけれど、みんなの生活を支えて、未来の地球を守る大切な仕事です。ぼくが住む地域でも夏はどんどん暑くなったり、冬の雪が少なくなったりしているので、地球が元気でいられるように、リサイクルについてもっとみんなで考えないといけないと感じました。
学校の給食では、なるべく食べ残しを出さないように努力しています。でも、それでも食べきれないときもあります。食べ残しがゴミではなくて、豚のエサに再利用できると知って、少しホッとしました。
会社の人に聞いてみたいこと
2つ教えてください。
① 学校ではティッシュや紙のゴミ以外は家に持ち帰るようにしています。外出先で、ゴミ箱がひとつしかないとき、リサイクルできそうなゴミは持ち帰って分別して捨てた方がいいですか。リサイクルを進めるために、ぼくたちにできることがあれば教えてください。
② コロナ禍で、家庭ゴミは増えたようですが、お店でのゴミも増えましたか。また、マスクや使い捨てプラ容器など、それまでとはちがう種類のゴミが出るようになったと思います。そのことで大変になったことや工夫したことはありますか。
株式会社木下フレンド 営業部営業課
大石栞さん・古川貴也さん
① 学校でのリサイクルへの取り組み素晴らしいですね! 分別はリサイクルの第一歩なので、この場合、家に持ち帰った方がリサイクルに協力できるでしょう。また、プラスチックの場合は、捨てる前に水で軽く”すすぐ”というひと手間を加えてみてください。汚れたままだとリサイクルできないものも、リサイクルされやすくなります。他にも、お出かけした先の施設で、リサイクルボックスが置いてあることがあります。スーパーに食品トレーの回収ボックスやペットボトルキャップのリサイクルボックスがあったりするかもしれません。家で捨てずに、お店のリサイクルボックスに入れることで、リサイクルできるゴミもありますので、是非近所のお店で探して、持って行ってみてくださいね。(大石さん)
② ご指摘の通りコロナ禍での巣ごもり需要により家庭からのゴミは増えました。一方、お店からのゴミは、家にいることが多くなった分、会社や買い物に出かける機会が減り、それに伴いゴミの量も減少しました。大変になったことと言えば、私たちの工場が中間処理している「燃えないゴミ」の中に使用済みマスクが捨てられてしまうことがあり、感染予防を徹底して作業することです。本来は、使用済みのマスクは感染予防のため、「燃えるゴミ」として燃やさなければならないのです。皆さんの生活環境をきれいに保つために私たちの仕事は止めることができないので、お客様に分別の協力をお願いしながら、事業を継続させました。分別は、リサイクルをするためにも必要ですが、ゴミに携わる人が安全にお仕事をするためにも必要なことなのです。(古川さん)
2年生から続けているみそ汁研究。市内21か所のわき水の硬さを測定してみそ汁に合う水を調べたり、ドライ野菜を作って煮る時間が短くなるか実験したりしている。「ぼくが目指しているのは、おいしくて、栄養があって、大人にも子どもにも簡単なみそ汁づくりです」
ぼくの夢は、「まわりの人や生き物が幸せになって、ぼくもうれしいなと思えるような仕事をすること」です。栄養士、薬剤師、記者や教師に関心を持っていたけれど、「おしごと年鑑」を読んで他の仕事にも興味が出てきました。