ホーム > おしごと年鑑 > どうして「回らない」回転ずし店が人気なの？

どうして「回らない」回転ずし店が人気なの？

おしごと年鑑

食べたり飲んだりに関わるお仕事 2023年度

おいしくて楽しいお店として、大人気の回転ずし店。最近は、「回らない」回転ずし店が増えているんだって。それはなぜなのか、元気寿司に聞いてみました。

おすしの仕事
お店の仕事
料理に関わる仕事

注文を受けて、できたてのおすしを高速レーンで届ける「新鮮さ」、良質な魚やシャリにこだわった「おいしさ」が評判なんだ！

注文からわずか１分で届くおいしい・楽しい・スピーディーな元気寿司のおすし

1タッチパネルで注文

レジと連動しているから、会計時にお皿を数える手間が省けるよ

2すしロボットを活用して調理

すしに合うよう、特別にブレンドした国産米のシャリ（すし飯）にこだわりアリ

3高速レーンで席まで届ける

業界初の三段高速レーンが大活躍！

「回らない」回転ずしは、お客さんに新鮮でおいしいおすしを食べてもらうために考えた方法なんだ。注文（オーダー）を受けてからおすしをつくるから、「オールオーダー方式」ともいうよ。

テクノロジーの活躍にワクワクするね！

「回らない」回転ずしはフードロス削減にも貢献しているよ

元気寿司が運営するすしレストラン「魚べい」では、お客さんが食べたいおすしを注文後すぐに届ける仕組みの活用や、過去の注文データをもとにした効率的な食材の発注で、食材の廃棄ゼロを目指しているんだ。これによって、まだ食べられる食品を廃棄してしまう「フードロス」の削減にも貢献しているよ。世界では、年間13億トンものフードロスが出ているんだ。途上国などには飢えに苦しむ人が大勢いるし、食品を廃棄すると、生産にかかった手間や費用もムダになってしまう。「回らない」回転ずしみたいに、みんなが笑顔になって、フードロス削減にも貢献できる方法をたくさん考えたいね。

おいしい・楽しい・スピーディーなおすしを届け続けるために…

元気寿司オリジナル完全養殖マグロの開発にとりくんでいるよ

安くておいしいマグロの確保は、世界の国々が悩んでいる課題なんだ

大人も子どもも大好きなおすしのネタといえば、やっぱりマグロ。だけど最近、マグロの需要が世界的に増加したために、乱獲によるマグロの減少が深刻な問題になっている。トロなどに使われる太平洋クロマグロは、国際自然保護連合によって「準絶滅危惧種」に指定されているほどだ。将来も安くておいしいマグロを食べ続けられるよう、世界各国が協力しながら漁獲量の制限などに取り組んでいるよ。

太平洋クロマグロの親魚資源量

水産庁資料などをもとに作製

2021年、おすしに合う良質なマグロの養殖をスタート！

海洋環境に負荷のかからない、持続可能なマグロ養殖の実現をめざす

元気寿司は、2021年から、おすしに合うクロマグロの完全養殖に挑戦。愛媛県につくった専用のいけすで、極洋、極洋フィードワンマリンという会社と一緒に、完全養殖に取り組んでいるよ。えさの成分調整なども工夫して、海洋環境に負荷をかけない、持続可能なマグロ養殖の実現をめざしているんだ。

▲元気寿司専用のいけすに向かうマグロ漁船

▲養殖したクロマグロを水揚げしているところ

海を守ることにも配慮しているんだね。

世界に和食の代表「SUSHI（スシ）」の魅力を広めています！

答えてくれた人

元気寿司株式会社
海外事業部海外事業課　グエンティテュズンさん

元気寿司は1968年に関東で最初の回転ずし店として誕生しました。1993年に米国のハワイに大手回転ずしでは初めて海外に出店し、今では日本国内に180店舗以上、海外は9つの国と地域に230店舗以上（2023年3月現在）のお店で、元気寿司のおすしを楽しんでいただけるようになりました。
私たちの仕事は、世界中のお客様に「おいしい・たのしい」を提供することです。世界には和食を代表する「SUSHI」をまだ知らないお客様がたくさんいます。できたての新鮮なおすしが楽しめて環境にも優しい「回転しない寿司」をどんどん広めていきたいと思います。