おしごと見つけた!

小中学生のみなさんが「おしごと年鑑」を読んで、
選んだページを紹介してくれました!

2023.06.12 おしごと見つけた!

紹介してくれる人

滋賀県のオルカさんの画像

オルカさん

滋賀県・小学5年生

バトミントンとテニス、ラキューで作品を作ることにハマっています。私の住んでいる滋賀県は、琵琶湖があって泳ぎにも行けます。泳いだ後は、砂浜のゴミ拾いをするようにしています。大きな貝やレイクガラスも見つかるので、宝探しみたいで楽しいです。

気になる1社

一般財団法人日本鯨類研究所

どこが気になった?

私が気になる1社として選んだのは、日本鯨類研究所です。シャチが大好きなので、その仲間であるクジラの研究をしている団体だと知ったからです。クジラのDNAを調べて、どんな生活をしているのかを明らかにしていく仕事です。この研究所では、クジラを捕獲して年齢や食べているものを調べたり、衛星発信機を取り付けてクジラの移動を調査したりしているそうです。

初めて知ったこと

同じクジラでも、生まれた場所によってDNAのグループがちがうことを初めて知りました。クジラの皮膚を採るのは少しかわいそうだと思いましたが、クジラのDNAを調べることは、特定のグループを減らしすぎることを防ぐのに役立つそうです。

研究が進めば、いつか新しいグループを見つけて保護したり、仲間を探し出したりできるかも知れません。そう考えたら、このお仕事は歴史に名を残すかもしれないのです。将来の夢に、このお仕事を候補に入れたいと思いました。

クジラの皮膚の採取の説明画像
クジラのDNDのサンプル採取について(日本鯨類研究所のページから)

会社の人に聞いてみたいこと

クジラのDNA研究のための皮膚は、どのような方法で採取していますか? クジラにとって痛くないような方法があるか、またはそんな方法がこれから開発されるとうれしいです。

会社の人が答えてくれました!

一般財団法人日本鯨類研究所 広報室

クジラの皮膚からそのクジラがどのグループがわかるという調査について、興味をもってくださりありがとうございます。生きているクジラからの皮膚は、先端にストローがついたダーツを船の上からクジラの背中にあてる方法で採取します。クジラから離れたダーツは網ですくいとって、ストローの中に入った皮膚を持ち帰ります。クジラはとても大きな生き物で、冷たい海でも寒くならないように皮膚やそのすぐ下にとても分厚い脂肪の層があります。そのため、ストローは筋肉や骨までは届きません。DNAの分析に必要な皮膚はほんのわずかな量で足りるので、クジラへの負担(傷や痛みなど)がほとんど無い方法で調査・研究をしています。

運命の1社

日本製薬工業協会

どんな会社だった?

私が「おしごと診断」で行き着いた運命の一社は、日本製薬工業協会でした。病気の治療薬や、ワクチンを開発するお仕事です。

初めて知ったこと

10年以上かけて開発したワクチンが、国から承認されるまでさらに1年もかかるとは思いもしませんでした。この会社の人たちが1日でも早くワクチンを完成させようと努力していることに、私は感銘を受けました。

母によると、私が生まれた頃には、赤ちゃんに打つための「四種混合ワクチン」が導入されて、注射を打つ数が昔よりも減ったそうです。そして、これからも新しいワクチンが開発されたら体の負担も減っていくのではないかと言います。最近では、新型コロナウイルスのワクチンのおかげで、私の家族も友達も軽症ですみました。この本に書いてあるような、人々の命を守る仕事があるということを、友達にも話してあげたくなりました。

免疫の働きとワクチン開発の流れのマンガ
マンガで免疫の働きとワクチン開発の流れをわかりやすく解説(日本製薬工業会のページから)

会社の人に聞いてみたいこと

今までで開発に一番苦労した薬やワクチンがあったら教えてほしいです。

会社の人が答えてくれました!

日本製薬工業協会(製薬協)広報部

どんな薬やワクチンでも、開発するためには大変な苦労があり、一番苦労した例を決めることは大変難しいです。「おしごと年鑑」に「ワクチン開発は10年以上の期間がかかる」とありますが、飲み薬でも、薬ができる成功確率は約2万2000分の1ともいわれ、多くは10年以上の研究・開発を経て患者さんに届けられます。新しい技術を使った新型コロナウイルスのワクチンは、約1年の短い開発期間で世界中に届けられましたが、実際にはその陰で、世界中の多くの研究者が協力し、地道な研究の積み重ねを長い間行っていたのです。このような長く大変な薬やワクチンの開発ですが、多くの研究者は世界中の人々を病気から救うことを夢見ているので、実は「苦労に感じていない(!?)」のかもしれませんね。

20年後の自分は?

将来はどんなしごとをしたい?

水族館で働いて、シャチのお世話をして、有人潜水調査船の「しんかい6500」に乗れるような海洋生物学者になっているといいな。研究をしながら、世界の海を探検して白いシャチを見てみたい。最終的には、海の専門家として宇宙飛行士を目指す。宇宙飛行士になったら、月面に着陸して自分の足跡を残したい!

滋賀県の小学5年生オルカさん
水族館を訪れたときの様子

水族館が好きで、家族とよく訪れる。鳥羽水族館や鴨川シーワールドなどでも大好きなシャチ(オルカ)を見学した記念の一枚

今回調べた会社や団体