
船は地球で一番大きな乗り物です。最も大きなものだと船の長さが約400mあり、50万トン以上の荷物を運ぶことができます。暮らしを支えるために欠かせない船が、どのように造られているか聞きました。
- 船を造る仕事
- 物流を支える仕事
- 環境にやさしい仕事
船は、設計する人、曲げる人、組み立てる人など、たくさんの人の知恵と工夫と技術で造られているよ。
船ができるまで! スタート!
お客さまと相談する!


契約したら、設計へ…

船はすべて、1つひとつ形や機能が違うオーダーメイド。契約後はコンピューターを使い、運ぶ荷物の種類や量にあわせて船の大きさや形、構造などを決めていきます。

船の「ブロック」を組み立てる!
大きな船は、ブロックごとに製造して、その後ブロック同士をつなぎ合わせるのじゃ!

鋼板を切断して、曲げる
鋼板から、船の部品を切り出します。曲線の部分は、機械や手作業で曲げます。




部品をくっつけて、ブロックを組み立てる
部品と部品を機械や職人が溶接で取り付けます。さらに、その部品同士を溶接し大きなブロックに組み立てます。



パイプや電線、機械などを、ブロックの中に取り付けます。

ブロックにペンキを塗る
鋼板が海水でさびないようにペンキを塗ります。


「ブロック」完成!


船の「ブロック」をつなげて船の形にする
完成したブロックを大型クレーンで持ち上げ、船の形になるようにつなげていきます。

船を動かすエンジンや発電機、プロペラなどもあわせて、取り付けます。

▲エンジン

▲プロペラ

進水式
初めて船を海に浮かべて、お祝いの儀式をします!


電線をつないだり、船の内装を整える
進水式の後は、船の中の電線をつなげたり、残りの機械やパイプを取り付けます。最後に、船内にペンキを塗って内装を整えます。


試運転をする
契約した通りのスピードが出せるか、機械がきちんと動くかなどを、実際に走らせてテストします。



多くの人が力を合わせて造った船がついに完成!お客さまに引き渡し、船の仕事が開始します。

船が誕生する瞬間、進水式を見に来てください!
一般社団法人日本中小型造船工業会
総務部 広報担当 内山沙也加さん(左) 釜付泰壮さん(右)
こんにちは! 皆さんは“造船業”というお仕事があることを知っていましたか? 造船業は、巨大な工場に多くの職人が集まって、“地球で一番大きな乗り物”を造るダイナミックなお仕事です。私たちが造った船をはじめて海に浮かべる「進水式」は、“船が誕生する”とても大事な儀式です。多くの造船所では進水式を地域の方々にも一般公開していますので、ぜひ一度見学に来てください。巨大な船が目の前で動く姿は圧巻ですよ!
進水式に関する情報はこちらから!
