しごとについての質問
「親が『公務員がいいわよ』って勧めてくるけど、いいことばっかりじゃないよね?」(17歳・男子)
「これも学習マンガだ!」山内康裕 (やまうち やすひろ)さん
※「これも学習マンガだ!」公式WEBサイト https://gakushumanga.jp/
人に寄り添いながら公務を果たす、難しい仕事
『健康で文化的な最低限度の生活』(連載中)
著者:柏木ハルコ
出版社:小学館
価格:607円~(税込)
電子書籍あり
消防士や警察官、国家公務員、裁判所の職員など、公務員にはいろいろな職種があります。公務員は、長く勤められる職場が多いので、転職や収入面で困ってほしくないと親御さんは望んでいるのかもしれません。でも、公務員は決して楽なお仕事ではありません。今回は、役所のお仕事マンガを2作品ご紹介します。
住民のための行政事務を行う地方自治体の役所。役所には、都市整備、環境保全、防災、教育などさまざまな機能があり、部署や課に応じて事務を行っています。
『健康で文化的な最低限度の生活』は、区役所の福祉保健部生活課に配属された新卒公務員・義経えみるが主人公です。えみるは福祉事務所の生活課で、事情があり生活保護を受けることになった人の背景をくみとりながら、制度にのっとって、援助と自立の手助けをしていきます。人に寄り添いながら、公務としての役割も果たしていく難しさに立ち向かいます。
田舎の村役場で村おこし! 何から始めれば?
『雨無村役場産業課兼観光係』(全3巻)
著者:岩本ナオ
出版社:小学館
価格:各462円(税込)
電子書籍(小学館文庫から紙の本としても刊行。全2巻)
『雨無村役場産業課兼観光係』では、主人公・春野銀一郎が大学を卒業してUターンで地元の村役場に就職します。地元は若者が3人しかいない高齢化、過疎化が進む田舎の村。主人公は産業課の商工観光係に配属され、地元の夏祭りの中心人物としてイベントを盛り上げようと頑張ります。
さらに、村おこしとして今までになかった新しいことを始めていきますが、村をアピールするにはどうすればよいか、いろいろな人の話を聞きながら試行錯誤を重ね奮闘します。小さな村だからこそ、これまで通りのことをするだけではなく、みんなを説得しながら新しくできることを模索していきます。
もちろん、安定した仕事であるのは「いいこと」ですが、一方で未来を見据えた強い思いが必要になる仕事です。