しごとについての質問
将来、100%自分のためというより、人のために働きたい。どんな職業があるの?(16歳・男子)
<答えてくれる人>児玉ひろ美(こだまひろみ)さん
*JPIC(ジェイピック):一般社団法人 出版文化産業振興財団
難病の子どもの力になることは、自分がやりたくてたまらない仕事だった
『メイク・ア・ウィッシュ 夢の実現が人生を変えた』
著者:大野寿子
出版社:株式会社KADOKAWA
価格: 1400円(税別)
「人のために働きたい、誰かの力になりたい」という気持ちは本当に素晴らしいです。でも人の役に立つということを考えるあまり、自分を見失ってしまうケースもあります。まずは、あなた自身がやりたいと思うことを具体的に考えることが重要ですね。
『メイク・ア・ウィッシュ 夢の実現が人生を変えた』の著者大野寿子さんは、教会の仲間から「難病の子どもの夢をかなえるボランティア団体がある」という話を聞いたとき、「体がゾクゾクして、ひきつけられるままに、がむしゃらに」その団体≪メイク・ア・ウィッシュ≫にボランティアではなく仕事として働きたいと申し出ました。
ウルトラマングレートと戦いたい、憧れのミュージシャンに会いたい、イルカと泳ぎたい― 大野さんにとって、難病と闘う子どもの夢を実現させる仕事は、そのまま大野さん自身の夢の実現でもあったのです。
「友達」を助けたい一心ではじめたボランティア活動
『渋谷ギャル店員 ひとりではじめたアフリカボランティア』
著者:栗山さやか
出版社:金の星社
価格: 1300円(税別)
2006年、渋谷109のショップ店員として働いていた一人の女性が、親友の死と一冊の本との出会いをきっかけに広い世界へ踏み出します。「このままでいいんだろうか?人生は何のためにあるんだろうか?」、そんな思いを胸に抱いての旅立ちでした。
『渋谷ギャル店員ひとりではじめたアフリカボランティア』は、そんな栗山さやかさんがアフリカのモザンビークで女性や子どもを支援する協会「アシャンテママ」をたった一人で設立した奮闘記です。
最初は数週間のつもりで始めたボランティア活動でしたが、目の当たりにした病気や貧困の現実はすさまじいものでした。苦しむ「友達」を助けたい一心が栗山さんを突き動かします。最初は自分にできることから活動を始めた栗山さんでしたが、その後、現地の学校で資格を取得し、活動を続けています。