
私たちは、1日に平均4〜5回トイレを利用します。もしも災害にあった時、私たちはどんなトイレを利用できるのか、LIXILに教えてもらいました。
いろいろな種類のトイレがあるよ!
災害時にはこんなトイレが利用できる
毎日の生活の中で、欠かせないものの一つがトイレです。もし災害が起きた時、普段使っているトイレが利用できなくなるかもしれません。でも大丈夫! 避難所となる学校や公園などいろいろな場所で、いろいろな種類のトイレが利用できるようになっています。

1 レジリエンストイレ

水洗式で手すりや背もたれが付けられている場合もあり、主にお年寄りや障害のある方、妊婦さんなどの要配慮者を優先に利用してもらうトイレです。主に避難する建物の1階に設置されています。
2 携帯・簡易トイレ

簡易トイレ

携帯トイレ
簡単に組み立てられる便座や、普段使用しているトイレに、専用シートを設置して使うトイレです。あらかじめ備蓄しておき、緊急時にすぐ使えます。
3 マンホールトイレ

学校の校庭や、避難所となる公園や広場などに災害用に設置されるトイレです。マンホールの上に、簡単に組み立てられる便座と目隠しになるパネルを設置して、下の下水管にウンチを落とし、下水道の水で押し流す仕組みです。
4 仮設トイレ

花火大会などのイベントでよく見る、屋外に設置されるトイレです。便器下のタンクにウンチなどを溜め置き、あとで汲み取ります。

ほかにも、災害時には車内にトイレがついた「トイレカー」や「トイレトレーラー」も活躍するケモ
もしもトイレの環境が悪かったら……こんなに不便だ!
私たちが食べたり飲んだりしたものは、体内で栄養分が吸収されたあと、ウンチやオシッコとして体の外に出されます。これは体を健康に保つために、とても大事なことです。ですから、トイレは水や食料の確保と同じぐらい、とても重要なものなのです。
そんな大切なトイレ環境が悪いと、様々な問題が発生します。

掃除や使用後の処理が不十分で、トイレが臭いし汚い!

感染症が不安!
使用後の処理がきちんとできていないと、そこから発生した病原菌が人間の体に入り込み、下痢や感染症などの病気を引き起こしたりします。
臭くて汚いトイレは嫌だケモ!

暗くて怖いし、段差があって使いづらいのでトイレに行くのを我慢したい!

体力低下や体調不良などが心配!
トイレを我慢すると、便秘や膀胱炎といった病気になる可能性もあります。また、トイレを我慢するために、食べものや飲みものをとらないことも、体力や免疫力の低下などにつながります。
トイレは我慢できないよ〜!

四六時中臭いトイレのそばで生活することは……

ストレスが大きくなる!
寝るときもご飯を食べるときも、一日中トイレの臭いにおいを嗅ぎながら生活することは、大きなストレスになります。

トイレのにおいはストレスの原因だケモ!
ほかにも……
男女共用トイレだったり、プライバシーが守られない環境だったりすると、心が傷つけられるなど、精神的な負担になります。
災害時のトイレ環境って、とても重要なのね

災害時のトイレは、こんなふうに進化しています!
株式会社LIXIL
トイレ・洗面事業部 杉浦 功さん
みなさんは、災害が起きた時のトイレについて、考えたことがありますか? 災害時は、食事はガマンできても、トイレをガマンすることは、命にかかわります。せっかく災害で助かった命が、その後の避難所生活で失われないよう、私たちは活動していきたいと思っています。LIXILのレジリエンストイレは、災害時でもいつもと同じトイレを、誰でも使えるようにしたい、そういう思いから作られたトイレです。私たちにとって、トイレはとても大切な空間です。みなさんも、普段から災害に備えて、自分ができることを一緒に勉強しましょう!

▲LIXILでは、災害時のトイレについて学んでもらう、防災授業を行っています
災害時のトイレについて、普段から
家族や友達と話し合ってみてくださいね!

災害時でも、いつもと同じトイレタイムを!!
災害時のトイレとして、いま注目されているのがレジリエンストイレです。このトイレは、普段使用しているトイレを、洗浄モードを切り替えるだけで、少量の水でも利用できるトイレに変えます。水が貴重になる災害時でも、普段と同じようにトイレを使うことができるので、安心してトイレタイムを過ごすことができます。

▲レジリエンストイレ
災害時には、1ℓ洗浄にモードチェンジ

普段は5ℓの水で洗浄する


災害時は1ℓの水で洗浄できるようになる