再生可能エネルギーとは、地球の環境にやさしいエネルギーのこと。それが地域によりそうとはどういうことか、東急不動産に聞きました。
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地域の人たちと一緒に、地域の発展に取り組んでいく再生可能エネルギーのことだよ。
再生可能エネルギーは、低炭素のエネルギー源!
地球の環境のため、CO2(二酸化炭素 ※読み方は「シーオーツー」)の削減が求められています。CO2を出さない、CO2を増やさない、「低炭素」というキーワードが注目されています。風力発電、太陽光発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーは、環境にやさしい低炭素のエネルギー源として世界中に広がっています。
「再生可能」ってなに?
石油や石炭などを「化石燃料」といいますが、化石燃料は一度使ってしまえばなくなってしまいます。しかし風力や太陽光などの自然のエネルギーは何度でも使えます。尽きることがなく繰り返し使えるので、“再生可能エネルギー”と呼ばれます。
風力発電
CO2を出さない
リエネ松前風力発電所
風車12基
定格容量/約40.8MW
風車が回る力を利用する発電。ナセルの上部についた風向・風速センサーの計測情報から、風車は常に風上を向き、風速の変化に応じてブレードの角度も変わる。
太陽光発電
CO2を出さない
リエネ行方太陽光発電所
定格容量/約28.3MW
太陽光の力を利用する発電。国内有数の日射量を誇る霞ケ浦に、7つの太陽光パネル設置エリアで構成。
リエネLOGI'Q南茨木太陽光発電所
定格容量/約4.8MW
物流施設の屋根スペースが太陽光発電所に。倉庫の電気をまかない、一部の商業施設にも電気を送る。地元自治体と協力し、災害時は非常用電源として活用される。
他にも「水力発電」「地熱発電」「バイオマス発電」などが再生可能エネルギーだよ!
地域の発展のために、再生可能エネルギーを役立てる!
世界中で注目されている再生可能エネルギーですが、風力や太陽光などによる発電施設をつくって終わりではありません。その地域にどのように役立てるのか、地域の人たちと一緒に取り組んでいくことが大切です。そして地域の発展を実現する、それが「地域によりそう再生可能エネルギー」という考え方です。
全国に広がる東急不動産の再生可能エネルギー事業
「ReENE(リエネ)」
※地図上は103事業。ほかに1事業として、建物の屋根の上に太陽光パネルを設置するルーフトップ事業があります。
リエネの全国での定格容量
約1751MWは川崎市の全世帯の1年分の電力に相当するんだって!
「風が強い町」の特徴を生かす!
リエネ松前風力発電所
北海道の最南端にある松前町。日本海からの風が強くふきつける特徴を生かして風力発電施設を建設。将来的には町の消費電力の100%を再生可能エネルギーでまかなうことを目指します。松前町に観光客を呼ぶ工夫や、学校への出前授業など、地域連携の取り組みも盛んです。
▲北海道初の蓄電池併設型の発電施設。風によって変わる発電の出力を調整して安定した電力が供給できる
▲風力発電機の上部に設置するナセル(機械室)に絵を描く子どもたち
太陽光パネルの下で「お米」を育てる!
リエネソーラーファーム東松山太陽光発電所
太陽光パネルを設置した下の地面を農地として活用する「ソーラーシェアリング」という取り組みを進めています(埼玉県東松山市)。そこではお米、にんじん、ブルーベリー、枝豆などが栽培できます。これが全国に広がれば、農業問題やエネルギー問題の解決につながるかもしれません。
▲太陽光パネルの下の農地で、お米などの農作物を栽培する実験的な取り組み
みんなで守ろう地球の未来! みんなで地域を盛り上げよう!
東急不動産株式会社 インフラ・インダストリー事業ユニット 事業戦略部 兼 環境エネルギー事業本部 事業統括部事業統括グループ 平林夏生さん
私たちは「ReENE(リエネ)」という名前で再生可能エネルギーを創る仕事をしています。CO2が増えると、地球温暖化が進み食料不足などにもつながります。みんなの暮らしを守るために、再生可能エネルギーを増やしています。そのために、再生可能エネルギーを創るだけではなく、発電所のある地域のみなさまにご利用いただける施設をつくったり、「環境」について学んでもらうイベントを開催したり、全国で地域をより元気にする取り組みも進めています。
未来を担うみんなと一緒に、持続可能な社会を目指していきたいです!
◀︎イベントで子どもたちが書いた「地球の未来のためにがんばりたいこと」