「お金持ち」ってどんな人?どうやったらなれる?

2019.08.28 おしごとBOOK

しごとについての質問

一番収入が高い仕事って何ですか?(16歳・男子)

<答えてくれる人>土井英司(どいえいじ)さん

アマゾンの日本サイト立ち上げにも参画した本の目利き。書評家。出版コンサルティング会社・エリエス・ブック・コンサルティング社長。世界で1100万部を突破した『人生がときめく片づけの魔法』のプロデューサーでもある。

お金持ちは、経営や投資という仕事をしています


『金持ち父さんの 改訂版 キャッシュフロー・クワドラント』
著者:ロバート・キヨサキ
訳:白根美保子
出版社:筑摩書房
価格:1900円(税別)

まず、収入を気にすることをやめましょう。お金持ちの世界では、収入ではなく、「資産」を問題にします。自動販売機や駐車場、会社など、持っているだけでポケットにお金を入れてくれるものが資産です。これを多く持っている人をお金持ちというのです。だから、フォーブスの世界億万長者ランキングは、収入ではなく資産で表現されているのです。

ランキングによると、2018年の世界1位はAmazon創業者のジェフ・ベゾスで、資産額約11兆8720億円。2位はマイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツで、約9兆5400億円。3位は世界一の投資家、ウォーレン・バフェットで、約8兆9040億円です。

『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』によれば、4つのクワドラント(経営者、投資家、自営業、サラリーマン)のうち、お金持ちになれるのは経営者か投資家。経営者になれば、自分の収入は自分で決められます。

サラリーマンならではの方法もあるようです


『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』
著者:三戸政和
出版社:講談社
価格:840円(税別)

とはいえ、そんなにリスクを取りたくない、という人もいるでしょう。2018年現在、サラリーマンで一番収入が高いのは、GCA(旧GCAサヴィアン)やM&Aキャピタルパートナーズといった、会社の売買をする人に助言をする企業です。ただし、これにはものすごく高度な知識が求められるので、優秀な人がほとんど。しかも採用数が限られています。

そこで誰でも使える方法が、じつは会社を買ってしまうこと。『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』には、その具体的なやり方が書いてあります。働いてちょっとお金を貯めれば、会社を買ってずっと収入がもらえる。

本書によれば、売上高1億円、営業利益が100万円の会社なら、300万円〜500万円で買えて、給料が1000万円、自由に使える経費が500万円付いてきます。お父さんの会社を継ぎたい人はあまりいないようですが、よそのお父さんの仕事なら、やってみたいという人はいるでしょう。大人になったら、試してみてはいかがでしょう。