
グミやゼリーをはじめ、みんなが大好きなスイーツは何からできているか知っていますか? どんな材料から作られているか、その特性などを日本ゼラチン・コラーゲン工業組合に聞きました。
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グミの材料は「ゼラチン」なんだ。
ゼラチンは牛・豚の皮や骨、魚の皮やうろこから作られているよ。
ゼラチンはどうやって作られているの?
ゼラチンは、動物のカラダをつくる重要なたんぱく質の1つであるコラーゲンと呼ばれるものから作られます。牛・豚の皮や骨、魚の皮やうろこにはコラーゲンがたくさん含まれており、これらを煮詰めてコラーゲンを抽出し、ゼラチンを作っています。

ゼラチンの原料は牛・豚の皮や骨、魚の皮やうろこです。

温水で煮詰めて抽出・濃縮し、乾燥させます。
ゼラチン完成!

板状

粒状
ゼラチンには板状と粒状の2つの形状があります。

グミの弾力のある歯ごたえは、ゼラチンの特性なんだね!
ゼラチンの特性温めると溶ける! 冷やすと固まる!

ゼラチンでゼリーを作る時、お湯にゼラチンを溶かすと、ゼラチンは水中でバラバラになっているので液体の状態ですが、冷蔵庫などで冷やすとゼリーができます。これは冷やすとゼラチン同士が網目状に規則正しく絡まり固まるためです。網目状の構造で水分を抱え込むので、プルプルとしたゼリー(ゲル)ができます。
お菓子や総菜・冷凍食品にもゼラチンは大活躍!

グミやマシュマロの食感を出したり、ゼリーを固めたりするのにゼラチンが使われています。

コンビニにあるラーメンなど、レンジで温めるスープにはゼラチンが使われています。持ち運ぶときはゼリー状なのでこぼれる心配がなく、温めるとゼリーが溶けてスープになります。ここにもゼラチンの特性が生かされています。
薬のカプセルにも!
ゼラチンは体内で簡単に溶け、消化吸収される安全な原料なので、薬のカプセルにも使われます。


ゼラチンは、いろいろなところで使われているポン!
ゼラチンと同じ成分の「ニカワ」は、
太古の昔から使われてきた天然の接着剤!
ゼラチンと同じ成分を持つ「ニカワ」は、接着剤として古くから使われてきました。その歴史は深く、エジプトのピラミッド(ファラオの墓)から出土した棺や調度品、美術工芸品などに使われてきたほど。バイオリンなど弦楽器の接着剤や、現在は文化財の修復に欠かせないものとして、注目度は高まっています。

▲世界遺産、日光東照宮(栃木県日光市)の修復にも使われています

人々の生活に欠かせないゼラチンはさまざまなところで活躍しています!
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合
PR(ピーアール)委員 古田舞紀さん(左)、萩原和琴さん(右)
ゼラチンが、温めると溶ける/冷やすと固まるという性質によって、みなさんの食生活に深く関わっていることを知ってもらえましたか? グミの他にもヨーグルトや冷凍食品など、さまざまな加工食品に使われています。食べる前に、ぜひ商品に記載されている原材料名から「ゼラチン」の文字を探してみてください。
また、ゼラチンを使用したレシピも、料理本や料理サイトなどにたくさん紹介されていますので、ゼリーやグミなどのスイーツづくりにもチャレンジしてくださいね。
スイーツづくりからチャレンジしてみませんか?
