清涼飲料水の国内生産量のうち79%を占めるペットボトルは、世界トップレベルの86.9%もリサイクルされています。どのようなものに生まれ変わるのか? 全国清涼飲料連合会に聞きました。
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新しいペットボトルに生まれ変わったり、食品トレイや衣類などにも再利用されているよ!
みんなの取り組みで、もっと高度なリサイクルへ
ペットボトルはポリエチレンテレフタレートという単体の素材からできています。リサイクルの流れは、家庭の場合、飲んだ後のペットボトルをキレイにして分別→これを自治体の方が収集→ペットボトルだけを選別してペールにして圧縮→粉々のフレークやペレットなどの再生原料に。
こうして、再びペットボトルになったり、食品トレイや衣類など、さまざまな製品に生まれ変わったりします。
ペットボトルは資源だから、ポイ捨てしちゃダメなんだね。
▲ペットボトルはペットボトルへ。ボトルには再生資源として利用されるための識別マークがついています。数字の「1」はポリエチレンテレフタレートの印。
リサイクルの入り口がみなさんの分別です。
ごみや飲み残しのあるペットボトルは、リサイクルできないものとして排除されてしまいます。
分別
収集
選別
再生原料
1 飲み終わったらきれいにして分別収集へ
飲み終わったペットボトルをどのようにしていますか? 下の図のようにするのが、正しいルールです。
こうしてから自治体のルールに従って資源回収に出しましょう。
❶ キャップを外す
❷ ラベルを外す
❸ 中身をすすぐ
❹ 横方向につぶす
2 リサイクルボックスにゴミをポイ捨てしないでね!
自動販売機の横に設置しているリサイクルボックスに、「飲み残しがあるペットボトル」や、プラカップなどのゴミを捨てる人がいます。リサイクルの質が下がってしまう上に、選別作業が大変です。
ペットボトルはいろんなものに生まれ変わります
脱炭素に貢献! プラスチックリサイクルのトップランナー
「脱炭素」という言葉を知っていますか? 二酸化炭素排出量を減らすペットボトルのリサイクルは日本が2022年度86.9%と世界トップクラスで、プラスチックのリサイクルのトップランナーとして注目されています。
飲み終わったペットボトルを回収して、再生樹脂として再利用すると、石油由来の原料から新たに製造するのに比べて二酸化炭素の排出量を6割近く削減できます。
ペットボトルは資源循環します
一般社団法人全国清涼飲料連合会
推進部広報担当 稲野結子さん(左)、甲斐 喜代美さん(右)
全国清涼飲料連合会(全清飲)は、清涼飲料水を作る会社などの会員230社、賛助会員148社が集まった団体です。清涼飲料水の生産量は年間2323万kl(2023年)。日本の子どもから大人まで全員が毎日500mlペットボトルを1本飲んでいる計算になります。
飲み終えたペットボトルは、正しく処理していただくことで資源として循環します。妨げとなるのが飲み残しや、ついたままのキャップやラベル。また外出先ではリサイクルボックスに一緒に入っているゴミなどの異物です。
混ざればゴミ。分ければ資源。きちんと分けると、リサイクルの品質が高まります。
ペットボトルは地上資源です!