駅のホームで見かける、線路とホームを仕切る扉(ホームドア)について、三菱重工交通・建設エンジニアリングに教えてもらったよ!
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- 安全・安心な社会をつくる仕事
ホームと線路の間を仕切って事故を防ぐ、ホームドアが活躍しているよ!
ホームドアはこんなふうに役立っている!
みなさんが利用する駅のホームには、線路とホームを仕切る扉(ホームドア)がありませんか? ホームドアは、駅を利用する人々の安全を守るために役立っています。
駅のホームは、電車が走る線路ととなりあわせになっておる。
もしも足を滑らせてホームから転落すると、大変な事故につながるから危険なのじゃ!
しかーし、利用者と線路の間を仕切るホームドアがあれば安心して電車を待つことができる。
現在、1060の駅(2022年度末)※にホームドアが設置されておるのじゃ!
※国土交通省のウェブサイトから
ホームドアがあれば視覚障害を持つ人の安全も守れるから安心だね!
ホームドアはこんなしくみで動いている
在線検知センサー
線路へ向けたセンサーで、列車の有無や編成数を判別します。
地上完結型連携装置
停止位置検知センサー
列車が正しい範囲内に停車したかをセンサーで検知し、ホームドアを自動で開けます。
ドア開閉検知センサー
列車ドアの開閉に合わせてホームドアも開閉できるよう、センサーで列車ドアの動きを検知します。
ホームドアが駅に設置されるまで
ホームドアの設置駅では、作業がスムーズに行えるよう、数カ月間の準備工事が行われます。では、どんなふうに作業が行われるのか、設置されるまでの流れを見てみましょう。
ホームドアを作る
❶ホームドアの組み立てと電気配線を行い、正しく動作するか工場内で確認する。
ホームドアを運ぶ
❷完成したホームドアを、車両基地で列車に積み込み運ぶ。
ホームに到着! 設置開始!!
❸ホームに到着後、ドアの設置作業開始! 設置は1日で終わるけど、翌日からも調整が続く。
床の改修工事
❹列車とホームの段差や隙間を解消するため、床を改修する。
列車とホームの隙間に落ちる事故を防ぎ、車イスでも乗り降りしやすくなるよ。
最終試験
❺実列車を使って、最終試験を行う。
❻設置完了! ホームドアの使用開始!!
たくさんの人が協力して、素早く設置しておるのじゃ!
ホームドアの設置で「安全な駅」を目指しています!
三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社
交通・機器事業部のみなさん
ホームドア完成までには、お客様(鉄道事業者)との打ち合わせから始まり、設計、部品製作、駅での準備工事、試験、メンテナンスなど多くの人が1年以上の時間をかけます。下の写真は、そのメンバーを集めて撮影しましたが、各地での仕事で写っていない人もたくさんいます。
それぞれの路線や駅ごとの条件に合わせてホームドアを作っていく過程は一筋縄ではいかず、駅でも毎晩人知れず工事が続きます。苦労も多いですが、みんなで協力して作り上げたホームドアが設置され、「安全な駅」が増えることを目指して日々の仕事に取り組んでいます。
みんなで協力してホームドアを作り上げ、駅に設置しています!