日本の会社の99.7%が、社員300人以下の中小企業。その経営者たちの悩みや相談にのり、会社同士をつなぐM&Aを仲介している日本M&Aセンターに、M&Aの仕組みや、なぜ必要なのかを聞きました。
- 経営コンサルタントの仕事
- 中小企業に提案する仕事
- 会社を仲介する仕事
次の社長がいなかったり、成長の方法を探したりしている中小企業が、他社と手を組むのがM&Aだよ。
次の社長がいなくて困っているお店の主人の前に現れたのは⁉︎
M&Aは、2つ以上の会社がともに成長していくスタート地点。M&Aが実現したら「一緒にがんばっていきましょう」という思いを込めて、お祝いの会をするんだ。
会社は売ったり買ったりできる
会社は「株」というものを発行していて、株を持つ「株主」が、会社の方針を決めます。中小企業の場合は、たいてい社長がその株を持っています。
株は売ることも買うこともできるため、自分の会社の株を売って他の会社の一員になったり、他の会社の株を買って、自分の会社のグループにしたりできるのです。
株には値段があって「株価」と言うポン!
M&Aで得られる効果はいろいろ
次の社長のなり手がいない、会社の売り上げが伸びない、優秀な社員がほしい、新しい分野の事業を始めたい……。株を売ったり買ったりして会社同士が手を組むM&Aという手法で、そんな会社や事業のいろいろな「困った」や「助けて!」が解決できるのです。
「次の社長が見つからず、事業を続けていけない……」というときに、ほかの会社と一緒になることで、新しい社長が決定!
別々の会社が互いに手を組むことで、企業の成長に欠かせない「優秀な人材」や「新しい技術」が互いに手に入る!
新たな商品開発は時間がかかるが、人気商品を持つ会社と手を組めば、その商品が自社ブランドに。拠点(工場・オフィス・支店)などを手に入れることも。
M&Aは万能アイテムなんだね!!
かかわる人の未来を幸せにする仕事です
株式会社日本M&Aセンターのみなさん
M&Aの仕事は、2つの会社、その社長や社員など、かかわる人の未来を幸せにします。とくに会社を売る社長にとってM&Aは一生に一度きりで、会社や社員を守ることができるため、時に涙を流して喜ばれることもあり、大きなやりがいがあります。
中小企業の社長の気持ちに寄り添い、戦略を考え交渉するM&Aコンサルタントや、弁護士・公認会計士などの専門家、成約時のセレモニーの演出を行うM&Aセレモニストなど、多くの人がかかわってM&Aが成立します。共通するのは「中小企業に貢献したい」「社会の役に立ちたい」という熱い思いです。そのような熱い思いを持つ方がいたら、ぜひM&Aの仕事を目指してみてください。
社会課題を解決
後継者不在でピンチを迎えている会社は全国になんと127万社! M&Aは、そんな会社を救う手段なんだ。
※1 出典 中小企業庁「中小企業白書2022」から
※2 中小企業庁「中小企業·小規模事業者におけるM&Aの現状と課題」