仕事で困ったことがあれば、先輩や上司に相談するのが一番。では、社長は誰に相談したらよいのでしょうか? 一般社団法人中小企業診断協会に教えてもらいました。
- 経営コンサルタントの仕事
- 資格のいる仕事
- 会社に提案する仕事
中小企業診断士というパートナーが、
経営についてアドバイスをくれるよ。
中小企業診断士は、経営者に経営の診断や情報の提供、アドバイスなどを行う、会社のコーチのような存在です。中小企業診断士のアドバイスで会社がどう変わるのか、パン屋さんを例に見てみましょう。
1 すずきパン屋は、おいしいパンを作っているのに、なかなかお客さんが来てくれません。
2 そこで中小企業診断士に相談。まずはお店が今どんな状況なのかを分析してもらいました。
3 お店の弱点を改善しつつ、お店自慢の天然酵母という強みを生かして新商品の開発を行いました。
4 新商品は大人気。行列のできるパン屋さんになって、お店は大忙しになりました。やったー!
中小企業診断士は、 すべての会社のお医者さん
「中小企業診断士」合格への道
意外かもしれませんが、実は日本の企業のほとんど(99.7%)が中小企業です。会社の経営問題を解決するために、さまざまなアドバイスを行う中小企業診断士は「会社のお医者さん」とも言われています。
中小企業診断士は、国が唯一認めている経営コンサルタント(会社の経営を助けるお仕事)の資格です。その活動はさまざまで、独立開業している人もいれば、銀行やメーカーに勤めながら社内で資格を生かしている人など、いろんなパターンがあります。中小企業診断士は、すべての会社で活躍できる資格なのです。
どんな相談にのってくれるの?
ヒット商品を作りたいなぁ!
不況で会社がピンチ……
新商品のヒントを提案。誰に、どのように売ったらよいかなどもアドバイスするよ。
会社の問題点を見つけて、原因を整理して対策をアドバイスするよ。
中小企業診断士
海外に新しい工場を
造りたい!
引退して後継ぎに
会社を任せたい!
海外進出を目指す理由をはっきりさせて、何から取り組むべきかをアドバイスするよ。
経営者の意見を聞いて、家族や社員に引き継ぐのか、他社と合併するのがよいかなどをアドバイスするよ。
中小企業診断士
中小企業を中心に人や地域、社会を幸せにする仕事です
中小企業診断士 平井彩子さん
中小企業診断士は、国家資格を持つ経営コンサルタントとして、会社が元気になるように支援するのが使命です。全国で2万人以上が活躍していて、最近は女性も増えてきました。
会社を元気にするということは、「人・物・お金・情報」の4つを会社の中できちんと循環させるということ。このことは、そこで働く人たちや地域の人、そして社会の幸せに通じます。中小企業診断士のバッジは羅針盤がモチーフになっていて、経営者の羅針盤となって、輝かしい未来を指し示すことを意味しています。 この仕事に向いているのは、好奇心が強い人。会社の真の問題点を見つけるためには、時代の流れを読み、新しい情報を持っていることが必要です。いろんなことに興味を持って、楽しく学んでくださいね。
好奇心を持って
いろんなことに
挑戦してね。