おしごと見つけた!

小中学生のみなさんが「おしごと年鑑」を読んで、
選んだページを紹介してくれました!

2024.05.31 おしごと見つけた!

紹介してくれる人

徳島県のぱんださんの画像

ぱんださん

徳島県・小学5年生

徳島県では古くから藍染めが盛んです。「ジャパンブルー」とも言われる藍色で染めたハンカチやストールは肌にやさしく美しい色です。私は最近、ハリー・ポッターの本を読んでいます。本を開くと、ハリー・ポッターといっしょに冒険をしているような気持ちになります。

気になる1社

株式会社メニコン

どこが気になった?

気になる1社は、株式会社メニコンです。私の学校ではメガネをかけている子が多いし、テレビで最近は目が悪い子が増えてきたと聞き、この会社を選びました。私は最初、日本だけの問題だと思っていたけど、「世界中で目が悪い子どもが増えている」ということが書かれていて、世界でも大問題なのだと思ったからです。

初めて知ったこと

2050年には、世界の人口の半数が近視になり、そのうち10%が強度の近視になると言われているそうです。日本の小学生では、3人に1人が視力1.0未満だそうです。そのことを知り、おどろきました。それは、子どものころからスマートフォンやパソコン、ゲームなどがあり、長い時間、近くを見ることが増えているからです。私はこれから、スマートフォンを持つと思うけど、長時間使わないように気をつけたいです!

近視になるとメガネやコンタクトレンズを使いますが、メガネよりもコンタクトレンズのほうが見える範囲が広いと書かれていました。私はメガネのほうが見える範囲が広いと思っていたので、おどろきました。

メニコンのページから
子どもたちの視力は年々低下している(メニコンのページから)

会社の人に聞いてみたいこと

聞いてみたいことは、3つあります。①コンタクトレンズやメガネの他に近視を治す方法はないのですか。②近視が増加しているけれど、今後どのような製品を作りたいと考えていますか。③コンタクトレンズを目にいれると痛くならないように、どのような工夫がされていますか。

会社の人が答えてくれました!

株式会社メニコン

ご質問ありがとうございます。

①一度近視になってしまったら、残念ながら治すことはできません。視力を矯正する方法としてはコンタクトレンズやメガネ以外にも、オルソケラトロジー(※)という方法があります。特殊なハードコンタクトレンズを寝ている間につけることで、角膜前面を平たん化させ、屈折矯正効果を得て近視を矯正する方法です。昼間は裸眼でも十分な視力が得られるようになりますが、レンズの装用を中止するともとの近視状態に戻ります。その他に屈折矯正手術もありますが、年齢制限があり、まだ視力が不安定な子ども向きではありません。

※強い近視の方や乱視が強い方には、十分な矯正効果が得られない可能性もあります。遠視の方は使用できません。

②これからも多くの人がコンタクトレンズを使うことになると思うので、より安全で快適な製品(長時間つけられる、つけ心地が良い等)を提供できるように日々研究開発に取り組んでいます。また、近視が強くなりすぎることで病気につながることもあるため、近視にならないようにするために子どものころから気を付けていただきたいことなど、瞳の健康にまつわる情報も発信し続けていきたいです。

③やわらかい素材のソフトコンタクトレンズの場合、異物感はあまりありませんが、レンズが乾燥したり、破れたりすると痛くなることがあるので、乾燥しにくいとか、破損しにくいといった素材を作るところにも工夫があります。また、かたい素材のハードコンタクトレンズは角膜の上でよく動くので、レンズの端のかたちの違いで異物感を感じることがあります。そのため、レンズの端のデザインや厚みなどを工夫してチクチクしたりゴロゴロしたりしないように工夫しています。

運命の1社

公益社団法人 日本臨床工学技士会

どんな会社だった?

私の運命の1社は、日本臨床工学技士会です。いろいろある医療の仕事の中で、初めて聞いた名前だったので、気になりました。臨床工学技士は、扱いがむずかしい高度な医療機器を安全で正確に操作できる、医療機器のスペシャリストです。

初めて知ったこと

医療にはたくさんの機械が使われていることを知りました。私には機械を操作するのは難しいと思うけど、臨床工学技士は機械を操作できるから、人々の命を救っていけると思いました。これからは、ロボット手術やAIが医療現場で広がってくるので、臨床工学技士はさらに活躍するのだと思います。今後、臨床工学技士がさらに必要になるので、たくさん増えたらいいなと思いました。

臨床工学技士、医師、看護師、薬剤師たちがチームを組んで患者さんを助けていることを知りました。このような人たちが私たちを助けてくれていると初めて知り、たのもしいと思いました。

臨床工学技士の仕事
人工心肺装置を操作する(臨床工学技士会のページから)

会社の人に聞いてみたいこと

聞いてみたいことは、3つあります。①いつも何に気を付けて機械を操作していますか? ②今後、どのような医療機器が開発されたらいいと思いますか? ③人工的に心臓を止めることは身体に悪くないのですか?

会社の人が答えてくれました!

公益社団法人 日本臨床工学技士会

広報担当 亜厂 耕介(あかり こうすけ)

臨床工学技士として東京の病院で働いています。2人の子ども(小4と小1)のお父さんです。

ご質問ありがとうございます。

①みなさんの健康やいのちを支える機械を扱っているという「責任感」をいつも忘れずに持つようにしています。皆さんが安心して治療を受けられるように機械だけをみるのではなく、「不安に思っていることはなにかな?」とか「分からないことはないかな?」ということを患者さんの気持ちに寄り添いながら機械を操作しています。

②どんな病気やケガになってもいのちが助かる機械が開発されたらいいと思います。わたしは、痛いこととか苦しいことがキライなので、病気を早く見つけられたり、手術をしなくても治すことのできる機械があったりしたら良いなと思っています。例えば、「病気が見えるメガネ」とか「体の中に入って悪いところを治してくれる小型ロボット」などです。

③普段止まってはいけないことなので、本当は身体には悪いことなのかもしれません。でも、心臓を手術(メスで切ったり、針で縫ったり)するときに、心臓がドキドキと動いたままだとやりづらいですよね? 手術をスムーズに行うためには必要なことなので、それを安全にできるように臨床工学技士はサポートする機械を頑張って操作しています。

20年後の自分は?

将来はどんなしごとをしたい?

私は病気の人を助ける仕事をしていると思います。学校で英語を勉強していて、英語で話すことが好きです。いろいろな国の人と英語で話せるようになりたいです。20年後、世界中で必要とされる大人になりたいです。

徳島県のぱんださんの画像
子ども薬局のイベントに参加

臨床検査のイベントに参加し、血液検査や尿検査について勉強した

今回調べた会社や団体