おしごと見つけた!

小中学生のみなさんが「おしごと年鑑」を読んで、
選んだページを紹介してくれました!

2023.04.01 おしごと見つけた!

紹介してくれる人

新潟県の王蟲さんの画像

王蟲(オーム)さん

新潟県・中学1年生

ハマっていることは、「シンプソンズ」を見ること。カメラで街や空の写真を撮ること。映画鑑賞。犬、猫、魚、両生類を飼っているので、その生態観察。採ってきた幼虫を羽化させること。

気になる1社

ブックオフグループホールディングス株式会社

どこが気になった?

ブックオフグループホールディングス株式会社のページを読んで、今の自分が必要のないものでも、今生きている世界の誰かにとっては必要な物かもしれないということが、すごくよくわかりました。私もよくブックオフに行きます。読み終えた本や漫画、バッグや服も売ったりします。着られなくなったからといって捨てるのではなく、古着としてマレーシアで販売したり、それでも残ってしまったものも工業用の雑巾やフェルトにしたりするという、有効活用が徹底していることも知って、すごいと感じました。

初めて知ったこと

CDやDVDがリサイクルされることは知っていましたが、詳しく分類される工程が写真付きで書いてあり、私たちが日常的に使用しているものが、もしかしたら以前にリサイクルで出したものでできているのかもしれない、と考えるようになりました。

そして「キモチと。」という、ブックオフの不要品の買い取り額を寄付するサービス。これは、これからの社会に必要な心のビジネスでもあると感じました。私たちの世代は、特にネットが身近で人との関わり合いが昔に比べて少ないです。しかし、こういった取り組みがあると、買い物をしながらでも誰かのために今日も何かできる自分を認識できるし、子どもの頃から人として相手のことを考えるきっかけになり、とても良いことだと思いました。

マレーシアのリユースショップの画像
マレーシアのリユースショップ

会社の人に聞いてみたいこと

ブックオフさんが、家にある賞味期限が近いものなどを集めるフード関係に力を入れたら、さらに今までのフードバンク業界を覆すようなアイデアが出る気がします。今後、こうした食品やレストランなど新しく視野を広げていく予定はありますか?

会社の人が答えてくれました!

ブックオフグループホールディングス株式会社 

広報・SDGs推進室 竹内光代さん

ご質問ありがとうございます。フードバンク業界を覆す力があると期待してくれて、とても嬉しいです。ご家庭にある食品ではないのですが、賞味期限が近い食品の販売を2021年からスタートしています。現在全国24店舗(2022年12月末日時点)で展開しています。賞味期限だけでなく、季節外れなどの理由により、まだ食べられるのに行き場を失い、やむを得ず廃棄されてしまう「食べ物」がたくさんあります。ブックオフは、そんな訳あり商品を、お手頃価格でお客様に提供するとともに、処分にお困りの業者の皆様を支援しています。ここからフード関係の取組も広げていきたいと思います。

運命の1社

株式会社セラリカNODA

どんな会社だった?

私が「おしごと診断」を試してたどり着いたのは、天然のロウでさまざまな製品を作っている株式会社セラリカNODAでした。

初めて知ったこと

私は昆虫が大好きで、特に生態模倣に興味があります。そのため、この会社のページで説明されている益虫に関することは、非常によく理解できました。ハチの巣の「ハニカム構造」も、地震に耐久性のある建築などに使われていると読んだことがあります。ハチは最初に丸い巣を作ってからわざわざハニカム構造(六角形)にすることなど詳しく書いてあり、とても勉強になりました。

またアリについても、触覚でコミュニケーションをとっていることは知っていましたが、そこにロウが関係していることは初めて知りました。また、カイガラムシについては私たちの食品の着色料の一つになっていることは知っていましたが、セラリカNODAではその虫が分泌するロウに注目して「雪ロウ」として利用するという発想だけでなく、それを中国の山奥に住む人達に育ててもらうために植林までして、その人達の仕事も作ってウィンウィンの関係にしていることが、さらにすごいことだと思いました。中国政府も国際協力して一緒に取り組んでいるそうで、まさにみんなで環境に良いことを、人のために素晴らしいことをしている会社だと感じました。虫好きの私としては、とても嬉しいです。

雪のように見えるカイガラムシが分泌したロウ(雪ロウ)の画像
雪のように見えるカイガラムシが分泌したロウ(雪ロウ)

会社の人に聞いてみたいこと

セラリカNODAの野田社長は、昔、虫採り少年だったのでしょうか? 虫好きの私は、野田社長の文章にある「虫と共生共存し環境を守り貧困の改善につなげる」ということを読み、感動しました。会社のホームページで「私達は元祖SDGs」といって循環型社会を目指し、さらに「生物産業」を目標としているというこの会社に、私は早くも大人になったら訪ねてみたいと思うようになりました。野田社長はどうして昆虫のロウに魅了されたのですか? あらゆるものが天然物で作られる時代を目指す中で、石油製品が当たり前の日常になっている私達はどう意識を変えていけば良いでしょうか?

会社の人が答えてくれました!

セラリカNODAの野田泰三社長

株式会社セラリカNODA

社長 野田泰三

深い内容の御質問ありがとうございます。幼少期のころ東京の中心部に住んでおり、赤とんぼと一緒に遊んでおりました。その子ども時代に、素晴らしい童話作家の宮沢賢治の本をよく読むようになり、 小さな動物や植物に対しても友達のように相手のことに関心と愛情を持っている姿勢に憧れを持ったことを覚えています。 私と同じ誕生日の世界的科学者ジェームズ・ラブロックは、 私達の地球が一つの生命体であるという仮説を立て、地球の生物たちもそれぞれが細胞や神経の役割をして連絡しながら支え合って生命体地球を継続させていることを知りました。私達は動物や植物とはお話することができませんが、昆虫の表面に出ているロウが言葉の役割を持っていて、お互いに触れ合ってコミュニケーションを取っています 。宇宙船地球号に乗る我々は、有限を意識して様々な人々や自然と思いやりを持って支え合って生き続けましょう。

20年後の自分は?

将来はどんなしごとをしたい?

20年後の自分は、きっと日本と海外を行き来して、今より世界を良くするための行動をする職業に就いていると思います。例えば、昆虫が好きなので虫とテクノロジーを融合させた、生態模倣の遺伝子組み換えロボットのような虫達を使って環境保全に役立てたり、人権を守るために発明した体内組み込み型装置をつけたり、生態科学者として忙しくしているかもしれません。同時に、世界の今のリアルを伝えるカメラマンとしても活躍し、世界中で「地球や人のために何かしなければ」と感じている人達が一歩を踏み出せるように、そのきっかけを与えられるような人になっていたいです。

新潟県の小学6年生王蟲さん
愛用のカメラをかまえる王蟲さんの画像

愛用のカメラ。街や空の写真などを撮ることにハマっている

今回調べた会社や団体