しごとについての質問
「ゲームが好きだから、ゲームをつくる会社に入りたいです。どんな仕事をしているんですか?」(14歳・男子)
「これも学習マンガだ!」山内康裕 (やまうち やすひろ)さん
※「これも学習マンガだ!」公式WEBサイト https://gakushumanga.jp/
ゲームが完成するまでには、たくさんの職種の人が携わっています
『東京トイボックス 』(全2巻)
著者:うめ(小沢高広 妹尾朝子)
出版社:幻冬舎コミックス
価格:各649円(税込)
電子書籍あり
ゲームの制作には、プログラミングをする(ゲームがスムーズに動作するための基盤をつくる)「ゲームプログラマー」、ゲームコンセプト(基本になるアイデア)や概要を企画する「ゲームプランナー」、ゲームが出来上がるまでのスケジュールを管理する「ゲームディレクター」、ゲームに登場するキャラクターや背景、アイテムや武器などのグラフィックを制作する「ゲームグラフィックデザイナー」など、完成するまでに、たくさんの職種の人が携わっています。どんな仕事をしているのかを知るには、ゲーム制作会社の現場を描いた漫画がおすすめです。
『東京トイボックス』は、ゲーム業界を舞台に「つくる人」「売る人」の両方の立場の考え方がリアルに描かれている作品です。天才肌ではあるが、ゲームの面白さを追求するためなら納期破りも辞さないゲームデザイナー天川太陽と、天川のゲーム制作会社「スタジオG3」を立て直すため、親会社から派遣された仕事一筋のエリート月山星乃。二人のそれぞれの役割や優先順位の違いを理解しながら、自分はどっちになりたいか?どっちが向いていそうか?を考えながら読んでみてはいかがでしょうか。
続編の『大東京トイボックス』では、ゲームが現実に与える影響についても描かれます。ゲームをつくる上で大切なものを、漫画から感じてください。
働く人々の内部事情や人間関係、仕事のトラブルは、当然ゲーム会社にもあります
『チェイサーゲーム』(全7巻)
原作:松山 洋
マンガ:松島 幸太朗
出版社:KADOKAWA
価格:792円~(税込)
電子書籍あり
『チェイサーゲーム』は、ゲーム会社「サイバーコネクトツー」の社長である松山洋さんが原作を手がける漫画です。
主人公新堂龍也は、入社9年目にして、プレイングマネージャー(現場の業務と部下をまとめる仕事の両方を兼ねる中間管理職)に昇進します。チームメンバーの管理をすることになったものの、順風満帆にはいきません。働く人々の内部事情や人間関係、仕事のトラブルなどがリアルに描かれています。
漫画は龍也が昇進する場面から始まりますが、龍也の会社に入る前の専門学校生時代や、インターンの様子も描かれます。ゲーム業界でどんな力が必要になるのか、これからどんな学校に進学するのかを、考える際のヒントにしてみてください。