しごとについての質問
「お医者さんになりたい。どういう人がなっているの?」(13歳・女子)
「これも学習マンガだ!」山内康裕 (やまうち やすひろ)さん
※「これも学習マンガだ!」公式WEBサイト https://gakushumanga.jp/
マンガで知る「お医者さんになる心構え」をお伝えしましょう
『最上の命医』(全11巻)
取材・原作:入江 謙三
作画:橋口 たかし
医療監修:東京大学教授 岩中 督
出版社:小学館
価格:462円(税込)
電子書籍あり
©橋口たかし 入江謙三/小学館
お医者さんは人の命を救うという重要な仕事です。そのお医者さんになりたいという気持ちは素晴らしいと思います。もちろん難しい試験もありますし、簡単なお仕事ではありません。人を救うための知識はもちろん、病気を抱えた人と接するためのノウハウも必要です。難しいですが、ぜひ挑戦してみましょう。子どもだからと諦める必要はありません。
『最上の命医』の主人公・西條命は10歳のときに小児科医の手術をビデオで見たことで、お医者さんに憧れます。そこから自分で医学の知識を調べるようになり、ほかの大人のお医者さんの指導を受けながらも友達の命を救ったことがきっかけで、命を扱うお医者さんになる決意と覚悟を固めます。
物語では、お医者さんになった西條が小児外科医として奮闘する姿が描かれます。そこでは、お医者さんとして乗り越えていくべき壁や、手術のときの難しい判断だけでなく、患者さんとの関係性の築き方など、お医者さんの持つべき心構えを知ることができます。『最上の命医』は医療監修もしっかりしていて実際の医学の知識や情報も満載です。お医者さんという仕事に関心を持った人に最適の作品です。
心の病気のケアも、お医者さんの仕事です
『Shrink~精神科医ヨワイ~』(連載中)
原作:七海 仁
漫画:月子
出版社:集英社
価格:660円(税込)
電子書籍あり
©七海仁・月子/集英社
お医者さんは、けがや風邪など目に見えてわかりやすい病気を治療するだけではありません。目には見えにくい心の病気をケアする人もお医者さんです。「精神科医」と呼ばれています。患者さんの悩みや不安に寄り添いながら、お医者さんとしての知識を通じて、患者さんの心の状態をよりよい状態に導くことが役割です。
『Shrink~精神科医ヨワイ~』は、そんな精神科医の先生が主人公のマンガです。寒い日が続けば風邪をひくように、心の病も誰でもかかることがあります。例えば学校や会社で苦手なことをやらなくてはならず、それがうまくできずに怒られ続けていると心が病気になることがあります。それ以外にも、いつも周りと違う行動をしてしまうなど、なじめなかった人が、実は発達の特性が原因で病気になってしまっていたということもあります。こうした場合は精神科医らの適切なサポートがあれば元気に生活することができるのです。
たとえ特別な技術や知識がなくても、学校で元気がない子を気にかけて手を差し出したいと思える人こそ、お医者さんに向いているといえます。