学習指導要領に「キャリア教育」の文言が明記されるなど、今、社会的にキャリア教育の重要性が高まっています。一方、学校の先生方からは「適した教材がない」「教師以外の職業に就いたことがないので、それ以外の仕事がわからない」など、指導への不安を訴える声も上がっています。「おしごとはくぶつかん(略称おしはく)」は、そんな先生方の声に応えるために生まれた、朝日学生新聞社と朝日新聞社によるキャリア教育支援プロジェクトです。学校教育に協力したいと考える各企業・団体と学校とをつなぎ、子どもたちが将来のビジョンを描くお手伝いをしています。
教材「おしごと年鑑」
「おしごとはくぶつかん」の基幹教材である『おしごと年鑑』は、2016年に創刊しました。毎年、日本を代表する企業・団体の協力のもと、社会を支えるさまざまな仕事や人々を紹介しています。「どうして○○は★★なの?」「△△が□□ってホント?」など、素朴な疑問に答えるスタイルをとることで、子どもたちの好奇心を呼び起こし、世の中を支える営みについて楽しみながら学べます。学校の先生方の協力で作成された指導案も掲載しており、実際の授業でも使いやすいと好評です。
『おしごと年鑑』は、全国の小・中学校に、1校に1冊ずつ無償で配布しています。希望する学校には、追加寄贈もしています。おしごと年鑑に記載された内容は、内田洋行の教育コンテンツ配信サービス「EduMall」や学校向け学習eポータル「L-Gate」でも無料で配信されています。こども食堂や学童施設などにも、無償で配布しています。
全国の小・中学校 約30,000校に無償配布
2024年度版 掲載企業・団体 120社超!!
また、ウェブサイトでは「おしごと見学」や「紹介します○○のしごと」「おしごと発見!」など情報や読み物が充実。家庭でも、親子一緒にさまざまなキャリア教育コンテンツを無料で楽しむことができます。
このほか、「おしごとはくぶつかん」では、未来を担う子どもたちの学びに役立ちたいと望む企業・団体からの要請を受け、独自教材の製作・出前授業の実施・コンテストの開催なども行っています。