2年連続で企業紹介プレゼン大会を行った函館市立桔梗中学校は、2024年度は1年生で実施した(前年度は2年生)。「自分の生き方について考える」ことを目標に、出前授業で職業人から話を聞いたり、地元企業52社での職場体験学習をしたりした後、探究学習の仕上げとしてプレゼンに臨んだ。

- 実践校
- 北海道函館市立桔梗中学校
- 学年
- 中学1年生(2024年度)6クラス(計189人)
- 授業
- 総合的な学習の時間・道徳ほか
- 時間
- 19コマ(キャリア教育全体)
- 使った教材
- 「おしごと年鑑」(ウェブ版)ほか
スライドにまとめる
紹介したい企業を『おしごと年鑑2024』から1社選択。①どんな企業なのか②企業と社会とのつながり③今回の学びを自分自身にどのように生かしたいか、を軸にして1人2分以内のスライドにまとめた。
担当した鳥海千都子先生が示したスライドと発表のコツは下の通り。

クラス内発表のあと、学年全体での代表プレゼン
スライド完成後、生徒たちはクラス内での全員発表を経て、6クラス計18人の代表が体育館で発表を行った。その後、プレゼンのテーマに選んだ企業に発表動画を見てもらい、講評コメントをもらった。

さまざまな力を養う
同校1学年の総合的な学習の時間の重点目標は「自分で学ぶ」だという。生徒の振り返りの結果から、「8割以上の生徒が目標を達成できた」と鳥海先生。
「課題解決能力と論理的思考を養う探究学習としてプレゼン大会を実践しましたが、自分の将来について考えるとともに、生徒のプレゼンテーションスキル向上にもつながりました。デジタルシチズンシップ教育が目指す取り組みもできたことも、意義深かったと思います」

校長先生から
池田浩司 校長
授業を見ましたが、生徒たちの関心が高く、熱心に取り組んでいるのが印象的でした。プレゼンも中1とは思えないレベルで、もっと発表の時間をとってあげたかったくらいです。本校の2024年度の重点教育目標は「自分の考えをもち、適切に伝えることができる生徒の育成」でしたが、まさにこれに合致する取り組みでした。