実践!

グループごとに競う仕事紹介プレゼン大会

福岡県久留米市 私立久留米信愛中学校
  • 総合学習(探究)
  • キャリア教育
2023.01.12 授業リポート

福岡県久留米市にある私立久留米信愛中学校では、2年生を対象にした8月のキャリア研修に続き、「おしごと年鑑」を使ったキャリア教育として、「仕事紹介プレゼン大会」を行いました。第1回のレポートでも紹介している大阪府泉南市立信達中学校の例を参考に行われたその様子を、ご紹介します。

モスフードサービスについて発表
実践校
福岡県久留米市 私立久留米信愛中学校
学年
中学2年生(2022年度)参加者50人
授業
総合的な学習の時間(探究活動としてのキャリア研修)
時間
4コマ(2022年10月1日)
使った教材
『おしごと年鑑2022』、ウェブ版「おしごと年鑑」
展開1

共通項でグループ分けをする

初めに、先生が事前の調査として「『おしごと年鑑』から興味ある企業を探そう」というプリントを配り、生徒は①選んだページ ②会社や仕事の名前 ③どうしてそれを選んだか について記入。生徒たちは、自分が興味ある企業、または将来就きたい職業という観点で選び、先生が、内容が同じか似通った生徒を1つのグループにまとめ、以下の全15グループに分けた。

・身近な道具に関わる仕事・・・パイロットコーポレーション、ショウワノート
・マスコミ関係の仕事・・・朝日放送テレビ、朝日新聞社、朝日学生新聞社
・暮らしのサービスに関わる仕事・・・日本行政書士連合会、幼稚園教諭、日本保育サービス
・建築関係の仕事・・・古河林業、鹿島建設
・身近な食べものに関する仕事・・・モスフードサービス
・暮らしの道具に関する仕事・・・コンタクトレンズ(メニコン)
・移動に関する仕事・・・CA、空港(成田国際空港)
・身近なお店に関する仕事・・・セブン-イレブン・ジャパン
・毎日の健康に関わる仕事・・・歯科衛生士(全国歯科衛生士教育協議会
・クリエイティブな仕事・・・色彩検定協会
・命を守る仕事・・・日本対がん協会、住友ファーマ、オリロー
・社会を支える仕事・・・セコム、三菱電機、三菱重工、田中貴金属グループ
・食に関する仕事・・・全国清涼飲料連合会、松谷化学工業、日新製糖、マルコメ
・動物と関わる仕事・・・愛玩動物看護師(ヤマザキ学園)、イオンペット
・健康に関わる仕事・・・薬剤師(マツキヨココカラ&カンパニー)

展開2

グループごとにプレゼン作り

生徒たちはグループごとに、タブレットで「キーノート」を使用し、プレゼンのための資料作りに取り組んだ。プレゼン資料作りには中1のときから、何度か取り組んでいるという。今回、先生がスライド作成にあたって気を付けるよう指導したポイントは「文字は少なくキーワードで示す」「写真は数をしぼり、伝えたいことを目立たせる」こと。プレゼン資料はスライド3枚とし、発表は3分間で説明できるよう伝えた。

 生徒たちは本だけでなく、ウェブ版「おしごと年鑑」も活用しながらスライドをまとめていった。共通する内容でのグループ分けだったため、スライドのテーマはグループによって企業だったり、職種だったり、仕事に共通するキーワードでまとめるなど、それぞれ工夫した。

 たくさんある情報の中から、短くシンプルなスライドに仕上げるには、情報の選択が必要になる。生徒たちは、「みんなによりよく伝えるため、どれをどのように取り上げるか」という点を中心によく話し合い、発表するコメントの検討を重ねた。

展開3

プレゼン発表と採点

プレゼンは全体の前で発表した後、各自が採点表をもとに、「スライドの見やすさ」「説明の分かりやすさ」「話の構成について」の3項目で、1~5点を選んでつけて集計。また良かった点、工夫されていた点」についても感想を挙げ、評価に加えた。

1位はマスコミ関係の仕事(朝日放送テレビ、朝日新聞社、朝日学生新聞社)、2位は身近な食べものに関する仕事(モスフードサービス)で、3位が社会に役立つ仕事(セコム、三菱電機、三菱重工、田中貴金属グループ)だった。

「マスコミ関係のスライドでは、生徒は新聞をあまり読まないと思っていましたが、新聞の有用性などをしっかり発表できており、またモスバーガーのスライドでは、身近に感じる企業がどのような心構えで仕事をしているかを知ることができたという点をうまく伝えていました。セコム、三菱電機、三菱重工、田中貴金属グループのグループでは、IC系の話にまとめて作り込まれていて、よくできていると感じました」(担当教諭)

後日、この仕事紹介プレゼン大会の結果を学年朝礼で表彰した。

マスコミ関係の仕事について発表

新聞メディアについて発表したプレゼン資料

企画・担当した先生から

久留米信愛中学校

企業紹介プレゼン大会を行ってみて良かったのは、クラスの枠を取り払ったグループ構成で、それぞれが意見を出し合い、協力しながらプレゼンの完成を目指していたところです。友達が選んだ企業について興味・関心を持ちながら聞いていた点、また発表している企業が有名であるかないかにかかわらず、どのような取り組みをしているのかを真剣に聞いていた点も、感心しました。プレゼン作りについても、回数を重ねていけば、より上達できる可能性が見えたと思います。

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