病気の治療や検査などを行う医療機器にはどんなものがあるのか、日本医療機器産業連合会に教えてもらいました。
- 医療にかかわる仕事
- 健康を支える仕事
- 社会に貢献する仕事
ケガや病気を防ぐもの、調べるもの、治すものなど、いろいろな種類があるよ。
医療機器には、とてもたくさんの種類があります。診断のため・治療のため・予防のためなど、目的によって使用される医療機器は異なり、さらに病気やケガの種類やそれらの程度によっても異なるからです。一つひとつの医療機器は、それぞれの役割によって、患者さんの命や私たちの健康を支えています。
私たちの身の回りにある医療機器の一部を紹介します。
みんなはいくつ知ってるか、チェックしてみてね!
ひと目でわかる主な医療機器
検査・診断
MRI(エムアールアイ/磁気共鳴画像診断装置)
体の内部の異常を見つける
心電計
心臓の動きを検査する
X(エックス)線撮影装置
X線を使って体の状態を検査する
超音波画像診断装置(エコー)
身体の中を検査する
眼底カメラ
網膜(もうまく)や視神経などを検査する
臨床化学自動分析装置
血液や尿などに含まれる化学物質を測定する
治療
内視鏡
臓器の内側をテレビモニタで映し出す
※検査・診断にも使われます
パルスオキシメータ
酸素飽和度と脈を測る
AED(エーイーディー/自動体外式除細動器)
電気ショックで心室細動(しんしつさいどう)を除去する
人工呼吸器
無影灯(むえいとう)
腹腔鏡、胸腔鏡(ふくくうきょう、きょうくうきょう)
メスなどの手術器具
縫合糸(ほうごうし)
カテーテル・ステント
血管などが狭くなったときに広げる
血液透析装置(けつえきとうせきそうち)
体内の余分な水分や老廃物を除去する
歯の治療器具
絆創膏(ばんそうこう)・ガーゼ
人工関節
眼鏡レンズ
コンタクトレンズ
補聴器
予防・健康管理
家庭用低周波治療器
マッサージチェア
体温計
自動電子血圧計
誰もが、毎日たくさんの医療機器のお世話になっているんだね!
きみが知っていた機器の数は何個?
医療機器の仕事はさまざま!
医療機器の会社では、さまざまな人たちが働いています。
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医療の現状や最先端技術を研究して開発・設計する人
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工場などで製造する人
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医療機関を訪問し製品の説明と販売をする人
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医療機器を必要な時に安定して医療機関へお届けする人
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医師や技師、看護師などへ医療機器の適切な使い方を説明する人
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医療機器の点検や修理をする人
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開発・設計・製造・出荷までの全段階で品質を管理する人
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使用されている医療機器の安全性を確認する人 など
医療機器にとって大切なこと
医療機器は人々の健康に大きな影響があるので、自由に製造したり、自由に販売したりできるわけではありません。医療機器の製造や販売は、「品質」「有効性」「安全性」を確保するために医薬品医療機器等法(※)によって必要な規制が行われています。
医療機器を用いた検査や治療を受けたり、予防・健康管理を行う皆さんのことを考え、この規制をしっかりと守ることを重視しています。
※医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律。
多くの皆さんと協力して人々の健康な暮らしを支えています
一般社団法人 日本医療機器産業連合会
法制委員会 委員長 田中志穂さん
医療機器には、皆さんが家庭で使用する身近な機器から医療機関で医師などが使用する機器まで、実に多くの種類があります。これらは、多くの技術や知恵を結集して製品となり社会に役立っています。
これらの医療機器を常に使っている医師・技師・看護師、新しい技術を開発している技術者、また、よりよい医療機器が作られ、正しく使われていくための仕組みを考える厚生労働省やさまざまな行政機関の方々など、多くの皆さんと一緒に人々の健康な暮らしを支えていけるのも、このお仕事の魅力の一つです。
日本をはじめ世界の人々の健康を支えるために頑張っています!