みんなはお刺し身やおすしは好きかな? おいしい魚や貝をみんなに届けるために、海を豊かにする取り組みがあります。海や川へ「恩返し」を続けているパルシステムに教えてもらいました。
- 生活協同組合の仕事
- 魚を食べる文化を守る仕事
- 環境を守る仕事
森と海はつながっている。魚や貝などの恵みをもたらす海に「恩返し」をするように、川岸に木を植える活動があるんだ。
舞台は、北海道の標津町と別海町にある、野付半島。漁師さんら野付漁業協同組合(野付漁協)の人たちは、恵みを受けてきた豊かな海を守るために、河川のそばに木を植えています。パルシステムも2000年からその活動に参加しています。
先人の知恵から生まれた「北の魚つきの森」
昔から、漁師の間では上のような言い伝えがあり、海岸の森林を守ってきました。日本各地にある魚の環境を守るための森林を「魚つき林」といいます。
野付漁協は、昔から海と森のつながりを大切にしておる。1950年代から、サケやホタテの「赤ちゃん」を海に放流し、自然に育つのを待って獲る持続可能な「資源管理型」漁業をしてきたのじゃ。
海に異変! 「木を植える」で解決へ
1970年代の野付半島では酪農のために牧草地を広げようと川辺まで森林伐採が進み、魚やホタテが減っていきました。
野付漁協女性部のみなさんが立ち上がり、1988年に木を植え始めました。
植樹が広がり、パルシステムも2000年からほぼ毎年組合員が足を運んで木を植える植樹ツアーをしています。2023年6月には、1万2000本以上の植樹を達成! 植樹をした場所から、今では水が湧き出しているんですよ。
野付漁協の取り組みの動画は
おいしいお魚を食卓にお届け!
▲野付の秋鮭スモークサーモン(期間限定パッケージ)
▲野付の産直ほたて
商品の代金の一部を植樹活動の支援に役立てておる。植樹活動は海への「恩返し」ともいえるんじゃな!
野付のホタテは大きいんだね!
パルシステムでは次の4つを柱として、日本各地の水産の産地と協力しながら海を守り、育む取り組みを行っています。
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❶海の環境を保全し、水産資源を持続的に利用する取り組みを行います。
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❷日本の水産業再生に取り組みます。
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❸水産物の安全を追求します。
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❹日本の魚食文化を大切にします。
パルシステムでは魚を食べる機会を増やすことで、水産業を応援しています。
“魚をおいしく食べてもらおう”とがんばっています
パルシステム生活協同組合連合会
第1商品部 水産課 豊原有加さん
パルシステムは「人と人との助け合い」を大切にしながら、週に1回、食品を中心に組合員にお届けしています。私は組合員が笑顔になれる商品を開発し、たくさん魚を食べてもらうことをめざして仕事をしています。最近日本の海は海水温の上昇などで、魚がすみにくくなっています。「海の恵み」である水産物は、自然環境の影響を受けやすいので、海を守るためにできることを一緒に考えていきませんか。
お魚を食べて、水産業を応援していきましょう!