運動中も快適で動きやすかったり、雨風や気温の変化などから体を守ってくれたり。そんなスポーツウエアづくりについて、スポーツ・アウトドアウエア専門メーカーのゴールドウインに教えてもらいました。
- ものづくりをする仕事
- スポーツに関わる仕事
- 環境問題に取り組む仕事
スポーツ・アウトドアウエアは、運動時のさまざまな動きや特性に合わせて、いろいろな機能性が備わっているよ。
スポーツ·アウトドアウエアには、快適に運動したり、過酷なアウトドア環境でいのちを守ったりするために、さまざまな機能性が備わっています。最近ではこうした機能性を求めて、普段着としてスポーツ·アウトドアウエアを選ぶ人も増えています。
機能的なスポーツ・アウトドアウエア開発
研究
運動するときの体の動きや体温の変化を調べ、動きやすくて快適なウエアをつくるための研究をする。
開発
パターンメーキング
どんな服もパターンといわれる“設計図”によって形が決まる。スポーツウエアは、動きやすさを考えたパターンづくりが求められる。
生地開発
伸び縮みする、汗が速く乾くなどの高機能な生地や、環境にやさしい生地を開発する。
試験
求める機能性が達成されているか、試作品でテストする。機能性が実感できるか、アスリートや社員が実際に着て運動する“フィールドテスト”も行う。
生産
さまざまな試験をクリアしたら、工場で生産する。スポーツウエアならではの機能性を実現するためには、多くの工程や高度な技術が必要。
快適に運動できるように、たくさんの人が関わっているんだね。
アスリート用のスポーツウエア開発をのぞいてみよう!
トップレベルのアスリートが着るスポーツウエアは、特別な開発をしているよ。3つのポイントを軸に見ていこう。
そのスポーツならではの動きがある
スポーツには種類ごとにさまざまな動きがある。例えば、手足を大きく曲げ伸ばすスポーツクライミング。選手が動きやすいように、脇や太ももの裏側に、伸び縮みする生地を使うよ。
トップアスリートの体型は特徴的
アスリートは、それぞれのスポーツ特有の体型になることが多い。
例えば、ラグビー選手はがっしりとした体型が多く、長距離ランナーは細身の選手が多い。それぞれの体型に合わせた形のウエアをつくるよ。
スポーツはさまざまな環境で行われる
過酷な自然環境のなかで行われるスポーツもある。
例えば、海の上で100日以上競い続けるヨットレース。暴風雨や波しぶきに負けないように、水を通さない防水性の高い生地を使うよ。
スポーツの種類に合わせて開発しているんだね。
環境にやさしいラグビー日本代表ジャージー!
ゴールドウインが手がけるラグビーブランド「カンタベリー」製の“ラグビー日本代表2023”のジャージーは、ファンから回収した古着をリサイクルして独自開発した生地などを使用。環境にやさしい日本代表ジャージーが完成したよ!
開発したスポーツウエアを着て活躍するアスリートにワクワク
株式会社ゴールドウイン
商品研究部 パタンナー 番場達也さん(右)
テック・ラボ 研究員 木村航太さん(左)
スポーツウエアのパタンナーは、ファッションが好きな人やスポーツが好きな人、多くの人と関わることも魅力の1つです。さまざまな職種の人たちと協力して、格好よく機能的なスポーツウエアが完成したときに、大きな喜びを感じます(番場)。
子どもの頃からスポーツが好きだったことが、今のお仕事につながっています。研究開発に関わったスポーツウエアをアスリートが着て活躍する姿を見ると、とても嬉しく感じます。自分もワクワクでき、人の役にも立てる今のお仕事にとてもやりがいを感じています(木村)。
日々、試行錯誤して開発しています!