保育園や学童クラブで過ごす時間は、子どもにとって絶好の学びの機会です。一人ひとりの興味や関心の芽を育てる学習プログラムを提供している、日本保育サービスに話を聞きました。
- 保育園の仕事
- 子どもに関わる仕事
- 心と体を育む仕事
科学、技術、工学、芸術・教養、数学(算数)からスポーツまで幅広く学べるプログラムがあります。
子どもの毎日は、疑問や発見がいっぱい!
保育園(0~5歳)から学童期(小学校・6~12歳)の子どもは、毎日が疑問や発見にあふれています。子どもたち一人ひとりの「どうして?」から、いろいろな学びを深めることはとても大切です。
保育・学童
日本保育サービスが運営する保育園や学童クラブでは、子どもたちをあずかるだけではなく、STEAM(スティーム)教育にスポーツを融合した独自の学習プログラム「STEAMS保育・学童」を行っています。科学、技術、工学、芸術・教養、数学(算数)、運動の6つの分野を組み合わせて、子どもの興味・関心から学びを深めていく課題解決型学習プログラムです。
とっても楽しそうだポン!
どんな力が身につくの?
子どもたちが自分らしく生きる道を歩み、疑問や課題を解決することによって、どんな時代にも対応できる資質と能力を培います。また一歩前に踏み出し、粘り強く取り組む力や、考え抜き問題解決に導く力、友だちと目標に向かって協力するチーム力など、さまざまな力も身につきます。
私たちがサポートします!
子どもたちが日常生活で「どうして?」「不思議だな」と思うことから仮説を立てて、「やってみよう」という気持ちを引き出します。また、学んだことが実際の社会でどう生かされているか、問いかけたり実例を見せたりします。
こんな学びをしているよ!
「氷をつくろう」
とっても寒い冬の日に氷づくりに挑戦! 「水に花を浮かべたらどうなる?」「塩や醤油、絵の具を入れたら?」「どんな容器が凍りやすい?」と仮説を立てて(仮の答えを考えて)からつくったよ。その結果、「コップより平べったいトレーの方が凍りやすい」「塩水はほかの水より凍りにくい」ことを発見。その特性を活用して、道路凍結を防ぐ「融雪剤(ゆうせつざい)」には塩が入っていることもあるなど、実際の社会での活用例も学びました。
仮説を立てて検証かぁ。
ワクワクするね!
「シーソーで遊ぼう」
園庭にある木材を組み合わせて、シーソーづくりをしたよ! 「小さい木をどこに置いたらバランスがとれるかな?」「左右で人数が違ったらどうなる?」など、何度も失敗を繰り返しながらチャレンジ。子どもの「シーソーを使ってボール飛ばしができるのでは?」という発想から「てこの原理」を学ぶなど、さらに発展した取り組みになりました。
「最強洗剤をつくってみよう」
「どうして洗濯をするのかな?」「汚れを落とすためには何が必要?」など子どもの問いから、せっけんや重曹、塩、クエン酸、お湯などにどんな力があるか調査。その後、材料を量りながら混ぜて、最強の洗剤づくりをしました。「クエン酸が多めの洗剤が落ちそう」という予想が多かったけれど意外と落ちず、「塩が多めの洗剤は予想以上に落ちた」という結果に!
安心感を与え一緒に喜ぶことが子どもたちの自信につながります
アスク新瀬戸保育園 園長 坂元容子さん
保育園の小さな小さな子どもたち。全身で「どうして?」「やってみたい!」を伝えてくれます。その意欲を引き出すのが保育士の役割です。そのために大切なのは、一緒に遊びながら声をかけ新しい発見をうながすことはもちろん、保育士が寄り添い安心感を与え、できたことを一緒に喜ぶことです。その結果、子どもたちの自信につながり、新しいことに挑戦する「原動力」になっていきます。
保育士は毎日、子どもたちがさまざまなものに興味を持ち、心を揺り動かすものに出合えるよう環境を整えているんですよ。
保育士というすばらしい仕事に関心をもってもらえたらうれしいです!