会社はたくさんの人に信頼され、支えられて成長していきます。では、会社が長く信頼されるためには、どんなことを大切にしていけばいいのでしょうか。日本公認会計士協会に教えてもらいました。
- 会計の仕事
- チェックをする仕事
- 相談に乗る仕事
ウソをつかずに正しい情報を発信することが何よりも大切だよ。
あるゲーム会社の成長を支えたのは…
株式会社オシハクは、社員数15人の小さなゲーム制作会社。昨年作った子ども向けゲームアプリが話題になって、次の新作ゲームも期待されています。
「これからどんどん会社を成長させていくぞ!」とわくわくしている社長、今日は部下から決算書(※)を受け取りました。
※決算書…1年間でどれくらいのもうけがあったのかなどを、関係者に報告するために作る書類。会社の成績表のようなもの。
(株式会社オシハクは架空の会社です)
公認会計士って何をするの?
公認会計士は、経済の健全な発展を支え、信頼を創り出す会計のスペシャリスト。公認会計士になるためには、試験に合格する必要があります。
公認会計士の仕事は大きく下の4つに分けられるよ!
1監査
「監査」とは簡単にいうと「チェックすること」。公認会計士は会社の作成した決算書が正しい情報なのかを第三者の立場でチェックし、間違いなどがないかを確認します。
2コンサルティング
公認会計士は、会社の経営状態を改善するための方策などをアドバイスすることがあります。こうした相談を受けたり、助言を行ったりすることを「コンサルティング」といいます。
3企業内会計士
会社や行政機関などあらゆるところで、公認会計士の専門的な知識・経験・判断力が必要とされています。公認会計士は、そうした組織の中で「企業内会計士」として働いています。
4税務
公認会計士は税理士登録を行うことで、税金に関する書類の作成やアドバイスをする「税務」業務をできます。
公認会計士になるための流れ
3年間のアシスタント業務と実務補習所(試験に合格した人が学ぶ学校のようなところ)で所定の単位を取得し、日本公認会計士協会が行う試験に合格すると…
公認会計士は「信頼を創る」プロフェッショナルパートナーです
日本公認会計士協会 常務理事
公認会計士 中川満美さん
安心してお仕事をするには、お互いに信頼できなければなりません。会計の専門的な知識を使って正しい情報を提供してもらえるように導き、信頼を創り出すことが公認会計士の仕事です。
私たちは、「正しいことを伝える」ということを常に心に秘めて仕事をしています。それが時には相手にとって耳の痛いこともあります。でも、後になって正直に伝えて良かったと感謝されることがよくあります。そんな時、公認会計士としてお役に立つことができたなと感じます。
公認会計士は経済の健全な発展に貢献しています!