前歯と奥歯で歯の形が違うのはなぜ?

おしごと年鑑 身近な生活につながるお仕事 2024年度
ライオン株式会社

歯の形がそれぞれ異なるのはなぜでしょう? 生き物が生きていく上でいちばん大切な「食べる」ことと「歯」について、ライオンに教えてもらいました。

  • 歯と口の健康を守る仕事
  • オーラルケア用品の仕事
  • 予防歯科の仕事

形によって役割が違うから。1本1本に大切な働きがあるよ。

歯には、食べ物の栄養分を体が吸収しやすいようにするための、いろんな働きがあります。

前歯と奥歯

前歯

薄くとがった形の前歯は、食べ物を奥歯ですりつぶしやすいよう、小さくかみ切る、包丁のような働きをします。

奥歯

大きくて、かむ所がでこぼこしている奥歯は、前歯で小さくした食べ物を、飲み込みやすいようすりつぶす、すり鉢や臼(うす)のような働きをします。

ジュン

こんなに形が違うんだね。

もし歯がなかったら…

歯は食べるだけではなく、さまざまな役割を持っているので、とても大切です。

歯は食べるだけではなく、さまざまな役割を持っている

人間の歯は1度だけ生え変わる!

人間の歯は、乳歯(子どもの歯)から永久歯(おとなの歯)へと1度だけ生え変わります。永久歯のもとは、あごの中で育ち、歯ぐきを破って生え変わります。

  • あごの中で、乳歯の下に永久歯のもとができ、時間をかけて育つ

    あごの中で、乳歯の下に永久歯のもとができ、時間をかけて育つ

  • 永久歯が根をつくり始めると、乳歯の根が少しずつ溶けていく

    永久歯が根をつくり始めると、乳歯の根が少しずつ溶けていく

  • 乳歯の根が溶けてなくなると、永久歯に押し出されて抜け落ち生え変わる

    乳歯の根が溶けてなくなると、永久歯に押し出されて抜け落ち生え変わる

大切な歯や口の健康はこうして守ろう!

歯磨き粉

永久歯は、一生使う大切な歯です。毎日きちんと歯みがきしたり、きれいにみがけたかチェックしたりして、大事にしましょう!

歯磨きの3つのポイント

1 歯みがきでムシ歯の原因の歯垢などを取り除こう!

①毛先を歯の面にまっすぐ当てる

毛先を歯の面にまっすぐ当てる

②小さく動かす

小さく動かす

③軽い力でみがく

軽い力でみがく
2 フッ素入りのハミガキ剤を使おう!
フッ素入りのハミガキ剤

フッ素には、ムシ歯を予防する働きがあります。ハミガキ剤はフッ素が入ったものを使いましょう。またフッ素は、口の中に少しの量でも長くとどまることで効果が出ます。使う量や使い方も大切です。

ハミガキ剤の量

ハミガキ剤の量

6~14歳の場合1cm程度を歯ブラシにのせる

すすぎの量

すすぎの量

10~15mlの少量の水で1回程度行う

3 毎食後歯みがきをしよう!

唾液(だえき)中の細菌数の変化

唾液中の細菌数の変化

食後の口の中では、細菌が糖分を栄養にして、歯の汚れの原因となる歯垢(しこう)を作り出します。時間が経つと、歯垢の中でムシ歯の原因となる細菌の数が増えていきます。食事やおやつは時間を決め、毎食後きちんと歯をみがいて、歯を細菌から守りましょう。

きれいにみがけたかチェックしよう!

毎日歯みがきしているけれど、歯がきれいにみがけているのかチェックすることも大切です。ムシ歯や歯周病の原因となる歯垢(プラークとも呼ぶ)や食べかすが取り除けているか、鏡などでチェックしましょう!

歯垢のつきやすいところ
歯と歯の間

歯と歯の間

奥歯のかみ合わせ

奥歯のかみ合わせ

歯と歯ぐきの境目

歯と歯ぐきの境目

抜けた歯のまわり

抜けた歯のまわり

歯と歯が重なったところ

歯と歯が重なったところ

歯石のつきやすいところ
下の前歯の内側

下の前歯の内側

上の奥歯の外側

上の奥歯の外側

※歯垢(プラーク)が石灰化したもので、歯みがきでは取り除くことはできないため、歯医者さんで取り除いてもらいましょう。

歯医者さんで定期的に汚れを取り、フッ素を塗ってもらうこともいいのじゃ。

ドングリーン

歯みがきで健康なお口を目指しましょう!

答えてくれた人

ライオン株式会社 ヘルス&ホームケア事業本部
オーラルケア事業部 瀧野里保さん

皆さんは歯みがきをする時、どのようなハミガキ剤を使っていますか? ハミガキ剤は歯の汚れを落とす手助けをしてくれるだけでなく、入っている成分によってさまざまな効果があり、お口のトラブルを予防してくれるので、ぜひ使ってくださいね。
少しお兄さんお姉さんになってきた皆さんにオススメする「クリニカJr.ハミガキ」は、歯を強くしてムシ歯を予防する「フッ素」が配合された、辛くない、やさしいミント香味のハミガキ剤です。毎日、ご飯を食べたら歯みがきをし、ムシ歯のない健康なお口を目指しましょう!

答えてくれた人

おうちではお気に入りのハミガキ剤でしっかりとムシ歯予防をし、定期的に歯医者さんでもお口を診てもらいましょう!

こどもクリニカG

販売名:こどもクリニカG
効能:ムシ歯予防