街のいたるところで見かける飲み物の自動販売機(以下、自販機)。自販機に関わる仕事と自販機の機能や役割について清涼飲料自販機協議会に教えてもらいました。
※自販機は、自動販売機の略称です。
- 飲み物を作る仕事
- 自販機を作る仕事
- 自販機のメンテナンスの仕事
- 自販機を管理する仕事
みんなにおいしい飲み物を提供するために、実は自販機にはたくさんの人が関わっているよ。
自販機の製造からメンテナンス、清涼飲料水を作ったり、運んだりする仕事など、さまざまな働く人たちのおかげで、私たちはいつでもおいしい飲み物が飲めるのです。
自販機を作る仕事
自販機はだれが作っているの?
自販機は自販機を作る専門の会社が開発・製造しています。省エネ性能を高めたり、キャッシュレス決済ができるようにしたりするなど、自販機の技術は日々進化しています。
飲み物を作る仕事
自販機で売っている飲み物ってどんなものがあるの?
お茶・水・炭酸飲料・スポーツ飲料・コーヒーなどたくさんの種類があります。1人あたりの年間消費量は、181.9ℓ。毎日500mlの清涼飲料水を1本飲んでいることになります。
自販機のメンテナンスをする仕事
自販機が故障したらどうするの?
自販機のメンテナンスや、新たに自販機を設置する専門家がいます。故障しないように定期的にチェックして、万が一故障した場合は修理もしてくれます。
自販機を管理する仕事
自販機はどうして売り切れないの?
自販機を設置する場所に応じた商品を並べ、定期的に訪問して補充しています。また、最新の自販機は遠くからでも商品の残数が分かるシステムもあります。
1台の自販機にこんなに多くの人が関わっているんじゃ。
地球環境に優しい自販機の省エネ機能
自販機の技術の進化とともに、消費電力量の削減にも取り組んでいます。1991年からの約30年間で、缶・ボトル飲料自販機1台あたりの消費電力量は75%以上削減されました。
照明センサー
照明には主にLED(エルイーディー)を使用。周囲の明るさを検知して、照明が点いたり消えたりします。
ヒートポンプ
飲み物を冷やす際に発生する熱を自販機の外に出さずに飲み物を温めるために再利用するのがヒートポンプ機能。エアコンで部屋を冷やすと室外機から熱い風が出るのと同じ原理で、電気を効率よく使っているのです。
学習省エネ機能
自販機は、冷蔵庫のように全体を冷やすのではなく、もうすぐ売れそうな商品だけを冷やしたり温めたりすることで、消費電力を抑えています。どれくらいの部分を冷やすかは、自販機に内蔵されたコンピューターが、これまでの売れ行きデータなどから判断します。
自販機はたくさんの技術がつまっていて、環境にもやさしいのね!
自販機の社会貢献とは?
2022年末の清涼飲料の自販機は約224万台。一方、2023年1月のコンビニエンスストアは5万7千店。近くにコンビニエンスストアがない地域の人にも手軽に飲み物を飲んでいただくのに自販機は社会インフラとしても無くてはならない存在です。
住所表示ステッカー
自販機には設置場所の住所が書かれた「住所表示ステッカー」が貼られていて「今いる場所」がわかります。
災害時に活躍
電光掲示板がついた自販機の一部は、地震などの災害が発生した際に、自治体の防災担当部署から警報や避難指示などの災害情報が流れます。
また、災害時に飲料を無料で提供できる機能を備えた自販機が増えているなど、社会インフラとして役に立っています。
飲み終わったらリサイクルボックスに入れよう♪
清涼飲料自販機協議会(全国清涼飲料連合会 自販機部)
山田 浩さん
自販機にはたくさんの人が関わり、日々進化していることが分かってもらえたでしょうか? そして、資源を有効活用するために皆さんにもできることがあります。自販機で買った飲み物の空き容器は自販機横のリサイクルボックスに戻してください。そして戻すときは、飲み切って空っぽにしてくださいね。また、リサイクルボックスはゴミ箱ではありません。貴重なリサイクル資源である飲み物の容器だけを戻してくださいね。
リサイクルボックス
清涼飲料の自販機は日々進化しています!