保育園では給食を出すだけでなく、子どもたちに食べる楽しさや大切さを伝える工夫をしています。どのような活動をしているのでしょう? 日本保育サービスに教えてもらいました。
- 保育園の仕事
- 子どもに関わる仕事
- 料理に関わる仕事
保育園では保育士と栄養士が協力しながら、ごはんがもっと楽しく、おいしくなる活動をしています。
ごはんがもっとおいしく、楽しくなるポイントって?
ごはんをもっとおいしく、楽しむポイントは食の体験を広げること! 日本保育サービスが運営する保育園では、子どものころからごはんをおいしく食べることや楽しさを知ってもらうため、季節の野菜を育てたり、収穫した野菜を使って料理をしたりする 「食農・食育活動」を大切にしています。
食材を知る、学ぶ
▲野菜の名前や特徴を学んだり、触れたりにおいをかいだりして、食材への興味・関心を育てます
季節の野菜を育てる
▲種や苗から野菜を育て、収穫することで、自然や季節を感じるとともに、成長を楽しむ心を育みます
農家さんや魚屋さんと交流する
▲農家の畑や田んぼでの収穫や、魚の解体ショーの見学などを通し、食べ物をつくることや命をいただく大切さを学びます
おいしく味わう
▲自分たちで作ったものは特別においしい! 苦手なピーマンもモリモリ食べられちゃいます
自分たちでお料理
▲自分たちが育てた野菜を使うことで、嫌いな食べ物にも興味を持つきっかけを作ります
手作りのごはん、ワクワクするポン!
私たちが協力して計画しています
保育園では保育士と栄養士が相談し、園庭で育てる野菜の年間計画を立てたり、収穫した野菜でどんな献立を作るかを決めたりします。
子どもたちはどんなふうに料理をしているの?
みんなで力を合わせて料理をする「クッキング保育」では、収穫した野菜を使ったり、子どもたちでメニューを決めたりと、楽しく、安全に料理ができるようにいろんな工夫をしています。
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栄養士が食材や料理を解説
▲実際の食材を使って学びます
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包丁を使うときは慎重に
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小さい子どもたちもお手伝い
▲野菜の皮をむいたりちぎったりするよ
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カレーライスが完成!
▲盛りつけもキレイ!
野田産大豆で味噌づくり!
地域の特産品を楽しく学ぶことも大切です。千葉県野田市近辺の保育園では、特産品である大豆を使って伝統的な産業である味噌づくりを体験。種をまき、枝豆から大豆になるまでを観察し、収穫した大豆を選別し、栄養士の指導のもとで味噌づくりをしました。
保育園の栄養士さんってどんな仕事?
栄養士は安全・安心な食材を使って栄養バランスがよく、見た目も楽しめる献立を作り、調理スタッフと一緒に給食を作ります。また、子どもたちが食べることの大切さを学び、関心を持てるように、食農・食育活動を行います。
◆季節やイベントに合わせたメニューも!
毎月1回、季節や伝統行事にちなんだ「お楽しみランチ」を設けています。 また、1人ひとりの発達・成長に合わせた調理・盛りつけを心がけています。
◆日本食の文化を学ぶ「郷土料理かるた」
遊びながら全国の郷土料理を学べるかるた作りなど、さまざまなアイデアで子どもたちに食べることの楽しさを伝えています。
給食を作るほかにも、いろんな仕事があるんだね!
子どもに食べる楽しさを知ってもらうため、五感を刺激する体験を大切にしています!
株式会社日本保育サービス
GENKIDS(ゲンキッズ)いずみ中央保育園 栄養士リーダー 設楽柚衣さん
「食べること」は生きるために毎日することです。栄養士は、その「食べること」が、より楽しく、より豊かになるようにサポートしています。0歳から6歳の年齢や成長に合わせた食事を提供することは大変ですが、「おいしかった!」「ありがとう!」と、子どもたちの元気いっぱいの笑顔に囲まれて、たくさんのパワーをもらっています。子どもたちがワクワク・ドキドキするような食の体験を日々つくり上げる、やりがいのある仕事です。
子どもたちの笑顔が原動力になっています!