オフィスビルやホテル、病院、商業施設など、大きな建物には空調設備が欠かせません。空調とは何か、どんな役割なのかについて、さまざまな建物で空調設備を作っている新日本空調に聞いてみました。
- 空気に関する仕事
- 暮らしや働く環境を守る仕事
- 研究開発の仕事
空気の温度などを調整して快適にする役割があるよ。
大きなビルや商業施設などでは、空気の環境を整える空調設備が欠かせません。人が快適に過ごせるように、きれいな空気を供給しています。これを「空気調和設備」といい、天井の上などに配管を通すなどして、ふだん目に見えないところで、わたしたちの空気環境を調整してくれています。こうした設備をくまなく配置することで、ビル全体の空気を調整しています。
空調には温度の調整だけでなくいろいろな役割があるんじゃ。
空調はこんなに大切な役割があるんだ
空気の流れの調整
大きなビルでは窓が開かないことも多いので、換気のために空調で空気の流れを作ります。
温度の調整
温度が高すぎたり低すぎたりしないで快適に過ごせるよう、冷房や暖房で温度を調整します。
湿度の調整
空気の乾燥などでも快適に過ごすことができなくなります。湿度を調整することも大切です。
空気の清浄
空気中のホコリやゴミをフィルターで取り除いて、きれいな空気を部屋に流しています。
目に見えないチリやホコリを見えるようにして実態がわかる
コロナ禍になって、わたしたちはできるだけ飛沫を出さないように用心しなければなりませんでした。
新日本空調は、とても小さな飛沫が遠くまで飛んでいることを撮影できる装置や実験設備を作って、話したり、くしゃみをしたりするときに、どれくらいの飛沫が出るか、どれくらい遠くまで飛んでいくかなどを調べることができるようになりました。その結果、マスクをしたらどのくらい飛沫が少なくなるか、人と人がどのくらい離れていればいいのかなども分かるようになりました。
動画で見てみよう!
飛沫が飛ぶ様子を動画で見られます。
マスク有り無しの飛沫をチェック!
友だちが給食を食べているときに「早く遊びにいこう!」と話しかけたら、どのくらい飛沫が出るか実験をしました。結果は上の通り。風邪をひいているときはマスクをしようね!
安全で快適な環境を作るために空調は欠かせない!
現在のオフィスビルでは、窓を開けて換気することができないところも増えています。そういう部屋でも空気の流れをきちんと作って、しっかり換気しながら、温度や湿度や清浄度をコントロールする。それが空調の役割です。
目に見えないウイルスや花粉などが気になる現在もこれからも、空調はますます重要な役割を果たします。空調は、わたしたちの暮らしに欠かせないとても大切な技術なのです。
空気がきれいだと気持ちがいいね。
社会課題の解決に向けた施設があります
新日本空調株式会社
技術開発研究所 三ツ木ももさん
当社の技術開発研究所は、お客様の事業展開や課題解決のため、環境問題をはじめとする社会課題の解決に向けた、汎用性・応用性の高い「実験環境」を整備しています。これらは「SNK e-Labo(エスエヌケイ イーラボ)」のショールーム、プレゼンルームと同様に、見学や体験が可能な研究施設となっています。
技術開発や異業種とのコラボレーションによるイノベーションにも積極的に取り組みながら、将来に向けて一歩先の先鋭的技術(テクノロジー)の取得と活用を進めています。また、社会課題の変化に適応する技術開発を継続することにより、事業活動を通じた社会貢献と企業価値の向上に努めています。
ぜひ「SNK e-Labo」へ見学に来てくださいね。