ヒット商品の名前を盗られないために、どうすればいいの？
おしごと年鑑
社会の土台を支えるお仕事
2022年度
「知的財産権」という言葉を聞いたことがあるかな？ 発明や絵、マークなど、人の創造的活動等から生まれるものの権利のことだよ。この権利を生みだしたり、守ったり、活用するのを助けてくれる弁理士の仕事について日本弁理士会に教えてもらいました。
- 権利を守る仕事
- 大事な書類づくりの仕事
- 資格がいる仕事
弁理士に相談すると、商品の名前を守る「商標権」という権利をとるためのサポートをしてくれるよ。
好きな飲み物の名前は何かな？ よく目にするマークってあるよね。商品を買うときの目印になってくれる名前やマークのことを「商標」というよ。商標の権利をとるときに、知的財産の専門家・弁理士さんがサポートをしてくれる。
みなさんもよく知っている緑茶飲料「お～いお茶」の名前の商標物語から、商標や弁理士さんのお仕事を見てみよう。
株式会社伊藤園
商標登録 第1380800号他
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商標物語
知的財産権には、商標権のほかにもこんな種類がある！
「商標権」だけではなく、知的財産権には「特許権」「意匠権」などがあるよ。これらの権利をとるときや守りたいときも弁理士さんが強い味方になってくれるんだ。
特許（とっきょ）権
新しいアイデアについて与えられ、
考えた人の権利を守る
ハリナックス
コクヨ株式会社 特許第5152232号
ステープラーの針をなくすことで、ケガの防止になるうえに、そのままシュレッダーにかけたり、再資源として利用できたりと環境に配慮されている。商標、意匠登録もされている。
意匠（いしょう）権
「車」「洋服」「かばん」など、
いろいろな「もの」の
デザイン（意匠）を守る
超立体マスク
ユニ・チャーム株式会社 意匠登録第0972250号
2003年に発売。平面だった従来のマスクを、立体構造にしたのが最大の特徴。立体的にすることで、顔にぴったりフィットし、マスクと口の間に空間が生まれて息苦しさがない。商標登録もされている。
私たちの身の回りには、アイデアから生まれた商品があふれているんだね！
弁理士は商標などの知的財産を守る、大切な仕事だよ！
弁理士 齊藤 整さん
このページに紹介されているお茶やティッシュなど以外にも、みんなが好きなゲームやスポーツチーム、ラーメン屋さんなど、ありとあらゆる商品やサービスに「商標」が使われているんだ。
「弁理士」は、これら「商標」以外にも「アイデア」や「デザイン」といった知的財産について権利化のお手伝いをしたり、知的財産権を侵害されて困っている人を助けたりしているんだ。多くの人から感謝される、とてもやりがいのある仕事だよ。
ブランドの目印になっている「色」や「音」も商標登録できるんだよ。
▼まなぼう！弁理士キッズのサイト
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