みんなも毎日の暮らしで水を使っているよね。蛇口をひねれば水が出てきて、手を洗ったりシャワーを浴びたり。でも、その水ってどうやって運ばれるんだろう? 荏原製作所に教えてもらったよ。
- 水に関わる仕事
- 防災に関する仕事
- 技術研究の仕事
水を運んでいるのはポンプだよ。
みんなの家に水が運ばれてくるのは「ポンプ」が働いているからです。水は川などの水源からポンプの力で浄水場に運ばれます。浄水場できれいになった水は、ポンプの力で給水管を通ってみんなの家まで届きます。高い建物では、地下から水をくみ上げるポンプを使って上の階まで水を運びます。
シャンプーのボトルも簡単なポンプさ。
みんなのまわりにはポンプがいっぱい!
人々の生活にかかせない水は、さまざまなところで使われています。その水を運ぶポンプもさまざまなところで365日動き続けています。
-
1
遊園地・水族館で水を運ぶ
◆ 標準ポンプ
-
2
水があふれた所に駆けつける
◆ 排水ポンプ車
-
3
水害から都市を守る
◆ 排水用ポンプ
-
4
安全な水を送る
◆ 水道用ポンプ
-
5
LNG(エルエヌジー/液化天然ガス)を安全に移送する
◆ クライオポンプ
水のあるところには必ずポンプがあるのね!
首都圏を洪水から守る地下放水路で巨大ポンプが活躍している!
首都圏外郭放水路は、埼玉県春日部市の地下約50m(メートル)の場所にある長さ約6.3km(キロメートル)の世界最大級の地下放水路です。雨で水量が増えた川の水は巨大な立坑に取り込まれ、その水は地下トンネルにためられます。ためられた水は調圧水槽を通って排水機場から江戸川に排水されますが、そこでは4つの巨大な雨水排水ポンプが活躍しています。
洪水を防ぐためのしくみが放水路だケモ!
これが 首都圏外郭放水路
庄和排水機場 だ!
〜地下に眠る巨大洪水対策施設〜
-
立坑
直径約30m、深さ約70mの立坑に、川からあふれそうになった水が流れこむ。スペースシャトルがすっぽり入る大きさだ
-
調圧水槽
パルテノン神殿のような59本の鉄筋コンクリートの柱で天井を支えている。立坑に入った水はトンネルを通ってここに集められるよ
-
ポンプ設備
羽根車の直径はなんと3.8m! 調圧水槽に集められた水を14mも押し上げて江戸川に流すよ。ジェット機のエンジンを改良したガスタービンでポンプを動かしているんだ
荏原製作所の4つの巨大ポンプが活躍してるよ!
巨大ポンプのすごいパワー!
1秒間でどこまで水を
持ち上げられる?
ポンプ4台が動くと、小学校の25mプール(約200m3)の水なら、たったの1秒間で4階建てのビル(約14m)の高さまで持ち上げることができます。
洪水の危険を回避!
これまでにいちばん
排水量が多かったのは?
首都圏外郭放水路で、これまでにいちばん排水量が多かったのは、2015年9月の台風17号・18号の時。この時は東京ドーム約15杯分の水を排出しました。
ポンプは縁の下の力持ち!
荏原製作所 風水力機械カンパニー
標準ポンプ事業部 関東営業部 製品営業課 張 先晧さん
荏原製作所では、100年以上前からさまざまなポンプを作り続けています。ポンプができるまでには、調査・研究・設計・加工・試験や検査など多くの工程があります。でも、そのおかげでみなさんに信頼され、災害時にも活躍するポンプが完成します。これからも“縁の下の力持ち”として、みなさんの暮らしを支える荏原のポンプをたくさんの人に届けます。
荏原のポンプはみんなの暮らしを支えています!