日本は海に囲まれた島国のため、多くの国との間で船を使って貿易しています。世界とつながる海でどんな物が運ばれてくるのか、日本船主協会に教えてもらいました。
- 船に乗る仕事
- ものを運ぶ仕事
- 世界とつながる仕事
船は物を大量に、安価で運ぶことができる
とても効率的な輸送手段なんだ。
世界のさまざまな国から生活に欠かせない衣料や食品、そして原油やガスなどが輸入されています。また、日本で製造した自動車や半導体等電子部品なども世界中に輸出されており、これら貿易の手段として最も多く使われているのは船です。
LNG船
LNG(エルエヌジー/液化天然ガス)は、電気や都市ガスの元となります。天然ガスをマイナス162℃に冷却し体積を600分の1に圧縮した液体(LNG)の状態で運びます。
原油タンカー
原油は、車のガソリンなどの燃料やペットボトルなどプラスチックの原料です。日本の消費量の約半日分となる30万トンを一度に運びます。
自動車専用船
日本の基幹産業でもある自動車産業。それを輸送面で支えるのが自動車専用船です。自家用車だけではなく、大型のトラックやバス、電車の車両も運びます。
(写真提供:日本郵船株式会社)
一度に大量の物資を運べる船のおかげで毎日の暮らしが成り立っているんじゃ!
一度に2万個ものコンテナを運びます(20FTコンテナの場合)
コンテナ船
他の輸送手段だと、こんなに必要に!
中には生活に欠かせないものばかり
電化製品や衣料、家具などの生活に必要な物や冷蔵・冷凍ができるコンテナでは肉、野菜、果物などの食料も運びます。
コンテナの形や大きさは国際的に統一
※主に6m(20フィート)と12m(40フィート)の2種類がある
私たちは「船」で運ばれている物にかこまれています
もし船がなくなったらコンビニは…
外国から商品が入ってこず、生活に必要なものが手に入らなくなり、今の暮らしが成り立たなくなってしまいます。
船はみんなの暮らしや産業を支えています
一般社団法人日本船主協会
企画部広報室 大森一司さん
船は日本の暮らしに欠かせないあらゆるものを運んでいます。海運は、あまり知られていませんが、みんなの役に立っている大切なお仕事です。
国内でも約4割の物資が船によって運ばれています。災害などで道路や線路が使えない時には、被災地に支援物資を運ぶなど、船は重要な役割を担っています。みんなの暮らしを支える船を、ぜひ港に見に来てください。