私たちの暮らしに欠かせないものの多くは、各地の港を通して運ばれているよ。世界中・日本中のものを運ぶ拠点である港のはたらきを、船や物流に詳しい日新に教えてもらいました。
- ものを運ぶ仕事
- 輸出入に関わる仕事
- グローバルな仕事
キリンに見えるのはガントリークレーンだよ!重たいコンテナを船に載せたり降ろしたりするときに活躍するんだ。
トラックが集まり、貨物を積んだり降ろしたりするコンテナターミナルにはいろいろな設備があります。
ここがガントリークレーンがあるコンテナターミナルなんだね。
1コンテナヤード
コンテナの置き場を「コンテナヤード」と言います。
コンテナとは?
コンテナは貨物を入れて輸送するための入れもののことで、歴史的な大発明と言われています。最大の特徴はコンテナの形や大きさが世界共通だということ。コンテナは、クレーンで短時間に大量に積み降ろしができるうえに、雨の日でも貨物がぬれず、丈夫なので、輸送にとても便利です。また運ぶものによってさまざまな種類があるのも特徴です。
コンテナにはどんな種類があるの?
ドライコンテナ
◀いわゆる通常の海上コンテナで最もよく使われている。貨物の中身は衣類や雑貨などさまざま
リーファーコンテナ(冷凍コンテナ)
◀貨物を低い温度に保って運べるため食品がメイン
タンクコンテナ
◀ワインやジュース、化学薬品など、液体を運ぶためのコンテナ
2トップリフター
空のコンテナを移動するときに使います。
3トレーラー
コンテナを丸ごと載せて運びます。
4ガントリークレーン
通称キリンといわれるガントリークレーンの全長は約130メートル。運転席は地上50メートルのところにあり、1時間に30〜40個くらいのコンテナを積み降ろしできます。運転席の床は下の様子が見られるようにガラス張りになっていて、UFO(ユーフォー)キャッチャーのようにスプレッダーを下ろし、コンテナ上部の四隅についているコーナーキャスティング(=穴)にロックピンを挿入して固定し、30〜40トンもあるコンテナを迅速・確実に運搬します。
これがキリンの正体ね!
▲コンテナコーナーキャスティング
何十トンもあるコンテナも軽々持ち上げられちゃうなんて、力持ちのキリンだ!
5トランスファークレーン
ヤード内でコンテナを移動させるときに使います。
6ゲート
コンテナヤードに到着したトレーラーはまずはゲートに並び、そこでどのような動きをするか指示を受けますが、混雑して長蛇の列となることもあります。ゲートでは輸出書類に記載されてあるコンテナ番号などの内容を確認。重量を量ることもできます。
港は世界と日本をつなぐ玄関口です
株式会社日新 港運部港運課
手塚裕之介さん 宮國航平さん
私たち日新は、横浜・大阪・神戸の各港でコンテナターミナルの運営をしています。
コンテナターミナルでは、コンテナを船から降ろす、船へ積むといった作業が行われるため、今回紹介したような大型設備がたくさんあります。作業一つ一つに大きな危険が潜んでいるので、安全作業が第一となる一方、大量の貨物をスピーディーに扱わなくてはいけない緊迫した現場です。
日新は1938年の創業以来、一貫して港湾での作業にたずさわり、豊富な経験と実績があります。これからも安全・安心・スピーディーにコンテナを取り扱い、みなさんにさまざまなものを届けます。
安心・安全な作業を心掛け、世界を通じてものを運んでいます。