
おいしい飲み物として、世界中で愛されるコーヒー。コーヒー豆の輸入に使用する麻袋(またい)について、日本のコーヒー文化普及の立役者、キーコーヒーに聞きました。
- コーヒーの仕事
- 環境にやさしい仕事
- 世界とつながる仕事
コーヒー豆の輸入には、麻でできた「麻袋」が大活躍!産地ごとにデザインもさまざまで、見比べるのも楽しいよ。
コーヒー豆の主な産地は、赤道をはさんで北緯25度から南緯25度までの「コーヒーベルト」と呼ばれる地域。
多くの場合、生産国やコーヒー豆の等級、重さなどが書かれた麻袋に詰めて、船で日本に輸入されているんだ。

-
❶
モカ
-
❷
キリマンジャロ
-
❸
マンデリン
-
❹
トラジャ
-
❺
ハワイ・コナ
-
❻
グァテマラ
-
❼
ブルーマウンテン
-
❽
コロンビア
-
❾
ブラジル・サントス
袋の中のコーヒー豆は何色?

コーヒー豆とは、コーヒーの実から取り出した種子のこと。生だと緑色をしているよ。この状態で麻袋に詰めて輸入された後、焙煎すると、おなじみの茶色いコーヒー豆になるよ。

コーヒーの豆は元々赤い実なんだね!
どうしてコーヒー豆を麻袋に入れるの?

麻は、とても丈夫な素材。麻袋には、1袋約60~70キロのコーヒー豆が詰められるけれど、めったなことでは破けないよ。通気性も良いから、保管や運搬が長期間にわたっても、コーヒー豆が湿気るのを防ぐ利点もある。ちなみに、コーヒー豆を詰める麻袋の原料は、主にジュートという種類の麻なんだ(上の写真)。
丈夫さと通気性の良さがポイントなんだケモ!

やがて土に還る麻は、持続可能でエコな素材!

ミツバチの毛布にもなる??
麻袋はリサイクルの優等生
コーヒー豆の輸入に使われた麻袋は、養蜂場でミツバチの巣箱をくるんで温めたり、カキの養殖場で、稚貝(子どもの貝)を付着させて育てる採苗器として使われたりと、いろんな方法で再利用されているよ。植物由来の繊維でできていて、やがて土に還る麻袋は、とてもエコなリサイクル素材。麻袋の丈夫さとおしゃれさを生かして、バッグなどにアップサイクルするのもおすすめだよ。

コーヒーの魅力を大人から子どもまで伝えています!
キーコーヒー株式会社
コーヒー教室シニアインストラクター 藤田靖弘さん
キーコーヒーは、1920年に創業し、コーヒー栽培から販売まで、コーヒーに携わるさまざまな事業を行っているコーヒーの総合メーカーです。「珈琲とKISSAのサステナブルカンパニー」を2030年までのメッセージとして掲げ、喫茶店文化の継承活動やインドネシアの自社農園での栽培試験など、持続可能なコーヒー生産の実現に向け幅広い取り組みを行っています。
コーヒー教室では、カフェを開きたいオーナーさんにコーヒーの抽出指導を行っているほか、夏休みには小学生向けのイベントを、時には海外のお客さんにもコーヒーの抽出指導を行うなど、コーヒーの持つ魅力を幅広い人々に伝えています。コーヒーを運ぶ麻袋や抽出後の粉の再利用など、コーヒーは飲む以外にも活用方法がたくさんあるんですよ。
コーヒーの楽しさ、興味深さをこれからも発信し続けます!


キーコーヒーでは、コーヒー豆の輸入に使った麻袋の提供を行っているよ。詳しくは、下のURLをクリックしてみてね。麻袋には、特有の匂いや汚れが付着しているから、しっかり手洗いしてから、楽しくリサイクルしよう。