水やお茶、ジュースなどの清涼飲料水の容器として使われているペットボトル。さまざまな製品にリサイクルされるしくみについて、全国清涼飲料連合会に教えてもらいました。
- リサイクルの仕事
- 環境にやさしい仕事
- 飲み物の仕事
本当です。飲み終わったペットボトルはまたペットボトルとして 使われたり、さまざまなものにリサイクルされるよ!
ペットボトルは生まれ変わる!
ペットボトルが再びペットボトルになることを「ボトルto(トゥー)ボトル」といいます
ペットボトルは、「ポリエチレンテレフタレート」という素材だけで作られています。一つの素材で作られているので、使った後きれいにして再生原料に戻せば、再びペットボトルに生まれ変わることができます。そのリサイクルシステムのことを「ボトルtoボトル」(水平リサイクル)といいます。
ペットボトルは、卵のパックや食品用トレー、シャツやバッグなど、いろいろな製品にリサイクルされています。使用済みのペットボトルが25%以上使われている製品には上の「推奨マーク」がついているよ。
日本のペットボトルのリサイクル率はとっても優秀!
日本のペットボトルのリサイクル率は、ヨーロッパやアメリカと比較してもかなり高いことがわかります。これは私たち消費者や市区町村、事業者などの努力により、きちんと分別排出、分別収集などのシステムが整っているからです。
ペットボトルのリサイクル率
PETボトルリサイクル推進協議会調べ
ペットボトルは何度もペットボトルになるよ!
回収したペットボトルは洗ってまたそのまま使うわけではありません!
まずは処理施設で異物などを選別し、きれいに洗浄します。その後、機械で細かく砕かれ、さらに熱で溶かしたりして新しい製品に生まれ変わります。
1ペットボトル飲料
水やお茶、ジュースなどのペットボトル飲料
2飲み終わったら分別
飲料を飲んだら、キャップとラベルをはがします
3資源ボックスなどに出す
業者が回収しやすいようきちんと分別
4工場で選別
回収されたペットボトルは処理工場で選り分けられます。ルール違反のゴミが混じっていると選別作業が大変です!
5細かく粉砕
集めたペットボトルを細かくします
1へ戻る
きちんとリサイクルすれば、便利で人にも環境にもやさしい容器だケモ。
ペットボトルになるには、みんなの協力が大事!
きれいに分別・排出してね!
ペットボトルを出すときの正しいルールは、❶キャップとラベルを外す、❷飲み残しは捨てて中身をすすぐ、❸横方向につぶす、そして❹リサイクルボックスや地域の資源回収に出しましょう。ペットボトルは貴重な資源です。くれぐれもポイ捨てしないでね!
-
1キャップとラベルを外す
-
2飲み残しは捨てて中身をすすぐ
-
3横方向につぶす
-
4リサイクルボックスや地域の資源回収に出す
安全でおいしい清涼飲料水を提供するために活動しています!
一般社団法人 全国清涼飲料連合会
推進部広報 稲野結子さん 企画部 福田愛紗さん
全国清涼飲料連合会(全清飲)は、清涼飲料水を作る会社などの会員236社、賛助会員146社が集まった団体です。清涼飲料水の消費量は年間2212万kl(キロリットル)(2021年)。日本の子どもから大人まで全員が毎日500ml(ミリリットル)ペットボトルを1本飲んでいる計算になります。全清飲では、皆さんに清涼飲料水をおいしく、安全に飲んでいただくための活動を日々行っています。今回ご紹介したペットボトルのリサイクル。清涼飲料業界では2030年までに「ボトルtoボトル」比率50%を目指した取り組みを進めています。皆さん、ご協力をお願いします!