イザというときどう避難すればいいの?

おしごと年鑑 身近な生活につながるお仕事 2022年度
オリロー株式会社

火事や地震、津波などはいつ起きるかわかりません。災害時に心強い味方になるのが避難器具の数々。どんなものがあるのか、避難器具メーカーのオリローに聞いてみました。

  • 防災の仕事
  • 命を守る仕事
  • 安全のための仕事

階段などを使った避難や、消防隊による救助が基本だけど
イザという時のために避難器具があるよ!

私たちが暮らしている街は、さまざまな技術の進歩のおかげで、とても便利で快適です。でも、どんなに高度な知識・技術をもってしても火災や地震などの災害を完全になくすことはできません。そこで、ビルなどの建物で万が一災害が起きたときに、大切な人命を救うために「避難器具」が設置されています。

避難の心得3ステップ

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    まずは慌てずに、先生や防災責任者の指示に従って階段で避難しよう。その時、「さない・けない・ゃべらない・ど(戻)らない」の「おかしも」を守ること。

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    階段による避難ができなくなったら、消防隊や防災責任者の指示に従おう。

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    避難器具は最終手段。避難訓練などで、日ごろから使い方を知っておこう。

避難の心得

自分の体重で降りる

緩降機

1緩降機

ロープの端にある着用具を体に着けて、自分の体重を使って一定の速度で緩やかに降りられます。ロープの両端に着用具がついているので、1人目が着地すると、中にいる2人目が避難できます。室内や屋外、壁や床などに設置でき、ロープの長さは最長50mまであります。

動画も見てね

https://youtu.be/ze80hvxHHzo

3階以下で活躍

避難はしご

2避難はしご

地上に降りる時、窓枠や手すりに引っ掛けることができるはしごです。3階以下に設置される避難器具の中では、一番知られています。
使わない時はコンパクトに収納でき、中でもアルミ製はしごは軽くて使いやすさも抜群!

学校や高齢者施設などに設置

救助袋

3救助袋

筒状の袋の中に入り、滑り降ります。すべり台のような「斜降式」と、らせん状に降りる「垂直式」の2種類があり、複数の人が連続で降りることができます。高齢者施設や病院など、はしごを使いにくい人が多い場所に設置されます。学校では校庭に避難しやすい「斜降式」が多く設置されています。

2階から降りる時に

避難ロープ装置

4避難ロープ装置

窓枠などに引っ掛けることができるロープです。一戸建てやアパート、店舗などの2階に常備しておくものです。収納ケースは初期消火の水バケツとしても使えます。

マンションなどに設置

避難ハッチ

避難ハッチ

マンションなど、ベランダがある建物にあり、日本で多く設置されている避難器具の1つです。揺れが少ない状態で、1つ下の階に安全に降りられます。避難の妨げになるため、日頃から避難ハッチの上や周囲にはモノを置かないようにしましょう。

いろんな避難器具があるケモ〜。

ケモノン

はしごで建物の屋上に避難!?

火事や地震の時はビルから降りて逃げますが、津波や河川の氾濫が起きた時は、逆に高いところに逃げなくてはなりません。上へ逃げることを「垂直避難」といいます。ビルの外壁に折りたたんだ状態で設置し、万が一の時に開いてはしご状にし、上に登る「垂直避難用器具」というものもあります。

垂直避難

垂直避難用器具を動画で紹介しているよ

動画も見てね

https://youtu.be/dKm5zXpIk1s

使われないことを祈りながら、避難器具を作っています

答えてくれた人

オリロー株式会社
業務部長 家崎典久さん

私たちは、いつ起こるか分からない“いざという時”のため、みなさんの大事な生命を守るために、安心・安全に避難できる器具を作っています。これらの避難器具が「使われなかった」ということが、「災害に遭わなかった」ということ。ですから、世の中で使われないことを祈りながら、「ものづくり」をする珍しいメーカーが私たち「ORIRO(オリロー)」です。私たちが作った避難器具は学校やマンション、病院などにきっとあるので、見渡してみてください。それから、緊急時以外に使用してはいけないので、それだけは守ってくださいね。

避難器具は常に進化しています!

答えてくれた人

オリロー株式会社のキャラクター・オリ郎くん(左)とオリ子ちゃん