家で使わなくなったモノを買い取り、手ごろな値段で売るリユースショップ。棚の商品が常に入れ替わり、行くたびに新しい発見があります。売れ残りはどうしているのか、ブックオフに聞いてみました。
- リユースの仕事
- お店で働く仕事
- 環境にやさしい仕事
本やコミックは再生紙に生まれ変わり、
洋服などは海外のお店で売り、すべて有効活用するよ。
お客さんからモノを買い取り、別のお客さんに売るお店!
ブックオフは本やCD、ゲームから、衣類、ブランド品、スポーツ用品まで幅広い商品を揃えています。全国に800以上の店舗があり、お客さんから買い取る本・コミックの数は年間約3億冊に上ります。売れる数も約2億冊とすごい数ですが、売れない品をずっと棚に置いておくわけにもいきません。ではどうするの?
あれ?
買い取る方がずっと多いんだね。
えっ!
この差はどうなっているの?
棚がいつも新しいヒミツ❶ 古くなった本は、再生紙に
生まれ変わらせるよ
買い手のつかない本は、お店から古紙回収事業者に引き渡され、製紙会社によって再生紙に生まれ変わります。本だけでなく、CDやDVDといったソフトは再生樹脂へ、また年間30万台もの携帯電話から貴金属や部品を取り出し再資源化しています。
リユースされなかったモノは、こうして「リサイクル」されているのでした。
棚の本の鮮度を
チェック 値段のラベルが4色あり、色で何月に並べた本か見分けています。うんと古い本を棚から外すことを「毒りんご抜き」と呼ぶんだって!
棚がいつも新しいヒミツ❷ 服やベビー用品は、
海外のお店へ運ぶんだ!
日本では販売することが難しく廃棄処分をせざるを得ない商品を少しでも減らしたい! そんな願いから、ブックオフは20年前に海外にお店を出し始めました。始めはアメリカ、次いでフランス。どちらも日本のコミックやフィギュアが大人気です。
マレーシアの巨大店舗には、洋服をはじめベビー用品、生活雑貨など、膨大な数の商品が所狭しと並びます。「リユース」の楽しみが、海外の人たちにも着実に広がっています。
自宅でモノを眠らせていない?
いらなくなったモノはごみとして処分するのでなく、リユースショップなどに売る。そんな生活スタイルが広まる一方、いつまでも家や物置に置いたままというケースも少なくありません。みんなの家にも眠ったままの不用品はありませんか? 捨てる気持ちになれない、あるいは単に捨てるのが面倒など、さまざまな理由が考えられますが、モノを眠らせておくのは大きな無駄につながりかねません。
古い跳び箱が
おしゃれな家具に変身!
小学校の統廃合によって廃棄された跳び箱がテーブルとベンチに生まれ変わりました。ブックオフと同じく循環型の社会を目指すモノファクトリーという会社は、こうしたリサイクル商品のビジネスを展開しています。
必ず覚えておきたいキーワード
環境のために心がけたい3つの言葉。
英語で書くと頭の文字がどれも「R」なので3R(スリーアール)と呼ぶよ。
Reduse
(リデュース)
ごみの量を減らすこと。一人ひとりの努力で、世の中のごみを大量に減らすことができます。
Reuse
(リユース)
自分がいらなくなったモノを人に使ってもらうこと。リユースショップはその手助けをしています。
Recycle
(リサイクル)
使い終わったモノをもう一度資源に戻すこと。ブックオフから回収された古書も再生紙に生まれ変わります。
思い出の品の売買には「挨拶」と「笑顔」で!
ブックオフコーポレーション株式会社
BOOKOFF総合買取窓口 自由が丘駅前店
福岡美佳さん
「リユース」と聞くと特別なことに聞こえますが、ブックオフで本やゲームを買ったり売ったりすることも「リユース」=社会貢献の一つです。私が働くお店では、本だけでなく、お洋服、バッグ、宝石の買取・販売をしています。思い出のつまったお品物を買取するために、お客様から信頼してもらうことが最も大切です。初めて会う人から信頼を得ることはとても難しいですが、私は「挨拶」「笑顔」を大事にしています。経験上これに勝るものはありません。また、作り手の思いが込められたモノとの出会いもこの仕事の楽しさの一つ。人から人へまるで旅をしているようなリユース品に出会えるのがブックオフなのです。
たくさんのモノと出会って楽しいリユース体験を!