
清涼飲料水の主要な容器であるペットボトルは、資源として再利用されています。どんなものに生まれ変わるのか、全国清涼飲料連合会に教えてもらいました。
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新しいペットボトルに生まれ変わったり、いろんな製品に再生されるよ!
ペットボトルの再利用品が増えています
ペットボトルはポリエチレンテレフタレートという単一の素材からできています。きれいにしてフレークやペレットなどの再生原料に戻せば、同じペットボトルに生まれ変わることができるエコな容器です。
回収されたペットボトルは処理工場できれいに洗浄された後、細かく砕かれ、熱で溶かしたりして新しい製品に生まれ変わります。ペットボトルが新しいペットボトルに再生する水平リサイクル(「ボトルtoボトル」のペット樹脂利用量)は2019年度に7万4200tと、10年前に比べて3倍以上も伸びています。このほか、食品トレーや衣類、バッグなど、さまざまな製品に生まれ変わっています。

▲ペットボトルはペットボトルへ。ボトルには再生資源として利用されるための識別マークがついています。数字の「1」はポリエチレンテレフタレートの印。


◀︎ペットボトルリサイクル推奨マーク。使用済みのペットボトルが25%以上使用されている製品に付けられます。このマークが付いた登録商品数は2019年度に459品と、前年より115品増えました。
軽くて丈夫、衛生的で便利なペットボトルは未来に役立つ貴重な資源。 ポイ捨てしちゃダメだケモ!

きちんと分けると、リサイクルの品質が高まります
皆さんは飲み終わったペットボトルをどんなふうにしていますか? 正しいルールは、❶キャップとラベルを外す ❷中身をすすぎ、横方向につぶす ❸リサイクルボックスや地域の資源回収所に出す この三つです。
リサイクルボックスに決められたもの以外のものが混じっていると、再生産される資源の品質が悪くなってしまいます。これは、鉄でできたスチール缶や、アルミニウムでできたアルミ缶も同じこと。自動販売機のそばに設置されているリサイクルボックスは、ごみ箱ではありません。飲み終えた容器は正しく分別することで、貴重な資源にすることができるのです。

外でおいしい!
飲み終わったペットボトルは
リサイクルボックスに入れてね。

家でもゴクゴク!
リサイクルに出す前に、
ペットボトルは
キャップとラベルを外してね。



回収されたペットボトルは
処理工場で選り分けられます。
ルール違反のゴミが混じっていると
分別が大変です!

ビンやカンなども
自治体のルールに従って、
資源回収に出しましょう。



集めたペットボトルを細かくします。

ペットボトルは再び
新しいペットボトルなどへ生まれ変わります。


こうして、資源のリサイクルが循環していきます。

ペットボトルは資源循環する「未来の資源」です
一般社団法人 全国清涼飲料連合会
広報部兼自販機部白石和弘さん(左)甲斐喜代美さん(右)
2019年度の日本のペットボトル回収率は93%でした。リサイクル率も85.8%でした。米国のリサイクル率が約20%、欧州の約40%と比較しても、世界トップレベルのきわめて高い水準といえます。これは、家庭ごみを市町村が集め、事業者が責任をもってリサイクルする資源循環システムが整っているからです。
世界的にも海洋プラスチック問題に注目が集まるなか、さらに正しい循環が進むように私たちはさまざまな取り組みを進めています。環境省の協力を得て、おしごとはくぶつかんと一緒に新しい啓発動画「不滅のペットボトル」を作りました。こちらもぜひご覧くださいね!
ペットボトルに蘇る!
「不滅のペットボトル」の活躍はこちらで!
https://www.youtube.com/watch?v=98R6zjRRDdo
