災害時のトイレ問題はどんなふうに解消できるの？
おしごと年鑑
身近な生活につながるお仕事
2021年度
もしも災害にあった時、いつもと同じ安全・安心なトイレが利用できるのでしょうか？ 災害時のトイレについてLIXILに教えてもらいました。
- トイレを作る仕事
- 衛生に関する仕事
- 災害時に役に立つ仕事
災害時でも安全・安心なトイレが利用できるよう、トイレは進化しています。
災害が起きたときには、避難所となる施設や公園などでは、仮設トイレや携帯・簡易トイレ、マンホールトイレなど、いろいろなタイプのトイレが備えられています。これらのトイレは、簡単に、たくさんの数が設置できるので、時間をかけずに多くの人が利用できて便利です。でも、使う人によっては困った問題もあります。
段差があるから、車イスや要配慮者は利用しづらいわ
屋外にあるトイレは、雨の時は不便だし、夜に女性や子供が一人で利用するのは怖くて困っちゃう
災害時は水資源が限られているから、トイレが流せなくなると臭いし汚くて困るんだよなぁ
妊婦には使いづらいのよねぇ
設置に手間がかかるし、掃除がしにくいんだよ
また、トイレの環境が悪いと―
飲んだり食べたりすることを我慢して、体調不良になったり
臭いにおいがストレスの原因になったり―
災害時でも、誰一人取り残すことなく、全ての人が安全・安心にトイレが利用できるよう、災害時のトイレはこんなふうに進化しています。
レジリエンストイレは、水洗式で災害時は5Lから1Lに切り替えて使えます。少ない水で流せるので、主にお年寄りや障害のある方、妊婦さんなどの要配慮者にも、おすすめできるトイレです。
主に避難する建物の中に設置されるので、雨の日や夜でも、女性や子供も含めみんなが安全・安心に利用できます。
主に非難する建物の１階に設置され、段差のないバリアフリーで手すりも設置できるので、車イスなどの要配慮者でもスムーズに利用できます。
１Lの少ない水で流せるので、災害時に断水しても、水資源を節約しながらいつも通りの衛生的な水洗トイレを利用できます。
学校など避難所となる施設に設置すれば、避難者は誰でも利用できるし、災害時以外の普段でも使えるので、維持費が無駄にならず経済的です。
災害時でも、いつもと同じきれいで快適な水洗トイレが利用できます。
大事なトイレタイムが守られるように、トイレは進化しているのだケモ！
https://www.biz-lixil.com/tv/play.php?id=6211131097001
▲レジリエンストイレの技術について動画で見てみよう！
災害時のトイレについて考えてみよう！
株式会社LIXIL トイレ空間事業部 杉浦 功さん
みなさんは、毎日トイレを使っています。家ではもちろんのこと、学校でも使っていますし、休みの日は外出先でも使います。では、もしもトイレが使えなかったら、どうしますか？ ふだん何気なく使っているトイレも、災害が起きて避難したり、水が止まって使えなくなったら、大変なことになります。お年寄りや要配慮者の方などは、もっと困ります。私たちは誰一人として取り残さないように、「レジリエンストイレ」でトイレ問題を解決していきます。みなさんも、災害に備えて、自分ができることを一緒に勉強しましょう！
学校やおうちなど普段の日常生活の中で、災害時のトイレについて考えてみましょう！
防災授業・防災訓練の中でトイレタイムも考えよう!!
写真：和歌山県田辺市立大坊小学校
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