ソーセージは、紀元前からある保存食なの?

おしごと年鑑 食べたり飲んだりに関わるお仕事 2021年度
丸大食品株式会社

子どもたちに大人気のソーセージは、いつから作られているのだろう? 紀元前から現在までの歴史について、丸大食品に教えてもらいました。

  • 加工食品を作る仕事
  • 商品開発の仕事

ソーセージは、肉をおいしく食べられ、生肉より長く保存することができる、人類の知恵が生み出したずっと前からある食品なんだよ。

みんなが大好きなソーセージの歴史をたどってみよう!

20万年前から人類は
肉を焼いて食べていた

ホモ・サピエンス

わたしたちの祖先であるホモ・サピエンスがアフリカで誕生したころから、動物を捕まえ、その肉を焼いて食べていたことがわかっている。その後、家畜を飼うようになるが、肉を保存することはできなかった。

紀元前8世紀の書物に
ソーセージの記述!

ソーセージ

ヨーロッパでは、ギリシャ時代からソーセージは保存食として食べられていた。紀元前8世紀のホメロスの叙事詩『オデュッセイア』には、ヤギの胃袋に詰めた脂身と血で作られたソーセージの原型らしい食べ物の記述がある。その後、肉の燻製が作られるようになった。

12~13世紀

ドイツで保存食として定着
→ヨーロッパ各地に広がる

豚

このころドイツでは家庭で豚を飼っていたが、秋にはエサが不足するため、豚を解体して肉を塩漬けにするしかなかった。そこに燻製技術の発達や、東洋から運ばれた香辛料が手に入るようになったことなどにより、ソーセージは冬の間のおいしい保存食として作られるようになった。

あまりにおいしいため、庶民がソーセージを食べることを禁止した時代もあったらしいよ!

ヒナタ

15世紀

香辛料を求めて新航路発見!

船

コショウなどの香辛料はイスラムの商人などによって販売が独占されていたため、ヨーロッパでは高い値段でしか買えなかった。そこで、スペインやポルトガルは香辛料を安く手に入れようと船でインドに向けて出発した。ポルトガル人のバスコ・ダ・ガマがアフリカ大陸の南端を回って、1498年にインドにたどり着いた。

コショウの実

コショウの実。原産地はインド

明治時代の初め

日本で初めて作られた

肉のソーセージ

江戸時代にソーセージは日本に持ち込まれていたが、実際に日本人がソーセージを作ったのは明治時代に入ってから。ただし、肉のソーセージは人気がなかったようだ。

1954年

魚肉ハム・ソーセージを作る丸大食品ができた

魚肉ハム・ソーセージ

第2次世界大戦後、加工食品が求められるようになり肉や魚を使ったソーセージが作られるようになった。丸大食品も魚肉ハム・ソーセージを作る会社としてスタートした。

1961年

丸大食品にて豚肉などの畜肉を使ったハム・ソーセージの製造を開始!

ハム・ソーセージ
ゴール

1995年

燻製屋熟成あらびき
ポークウインナー発売!

燻製屋熟成あらびきポークウインナー

2020年 モンドセレクション(※1)金賞受賞!!
ドイツアルプス産岩塩(※2)などで味付けした肉を72時間以上熟成することで肉のうまみが引き出された、肉本来のおいしさが味わえるウインナーだよ!

※1 モンドセレクションはベルギーのブリュッセルに設立された国際品質評価機関で、80人以上の専門家によって、味、におい、視覚的側面などが厳しく審査されます。
※2 食塩中88%以上使用。

燻製時間を短くした
燻製屋熟成あらびきポークウインナーホワイトもあるよ!

わんぱくん

丸大食品のキャラクター「わんぱくん」

燻製って、なに?

燻製

燻製とは、煙でいぶすことで細菌が増えるのをおさえ、食品の保存性を高める方法です。工場では厳しい衛生管理のもと、燻製室にたくさんのソーセージをつるし、桜などの木をいぶした煙で燻煙します。燻製の過程で、食品に香りや風味が加わり、おいしくなるんだよ。

ソーセージの仲間にはこんなものがあるよ

ソーセージは、動物の腸などに肉を詰めて加工した食品で、日本では「腸詰め」とも呼ばれています。動物の腸を使わないで、コラーゲンなどで作った人工のフィルムを使ってソーセージを作ることもあります。この場合は、ソーセージの太さで種類が決まります。

ウインナーソーセージ

ウインナーソーセージ

羊の腸などに、ひき肉を詰めて加工したソーセージ。名前の由来はオーストリアのウィーンから

フランクフルトソーセージ

フランクフルトソーセージ

豚の腸などに、ひき肉を詰めて加工したソーセージ。名前の由来はドイツのフランクフルトから

ボロニアソーセージ

ボロニアソーセージ

牛の腸などに、ひき肉を詰めて加工した大型のソーセージ。名前の由来はイタリアのボローニャから

参考文献:『ソーセージの歴史』(原書房)、『世界たべもの起源事典』(東京堂出版)ほか

わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい

答えてくれた人

丸大食品株式会社 総務人事部総務課 澤井佑果さん

わたしが担当する広報の仕事は、丸大食品について多くの方に知っていただくためのPR活動が中心になります。この会社がどんな企業で、どんな商品があるかをお客様に知っていただくために、新聞や雑誌に広告を載せたり、新聞社やテレビ局から取材を受けたりすることもあります。そして、広告やCMを見た人に丸大食品を知ってもらえると、とてもうれしく思います。これからも多くの人が丸大食品の商品を食べて元気で笑顔になってもらえるように、わたしたちは毎日安全で安心な商品を作っていきます!

たくさん食べて、たくさん遊んで、わんぱくに大きくなってくださいね!

答えてくれた人