みんながいつも食べているバナナは海外の農園から日本にやってきます。安心・安全でおいしいフルーツを届けようと、品質検査をしている人たちがいます。どんな仕事か、ユニフルーティー ジャパンに教えてもらいました。
- バナナづくりの仕事
- 商品開発の仕事
- 果物の輸入の仕事
品質管理のプロが厳しい目でチェックしているよ。
フィリピン・ミンダナオ島の港を出発したバナナ船は、週に2度日本の港に着きます。農林水産省や厚生労働省による輸入検査に加え、ユニフルーティー独自の検査も行われます。その内容を見てみましょう。
品質検査って、何をするの?
植物検査
(植物防疫所)
日本の農作物に悪影響を及ぼす病害虫が侵入しないように輸入される植物類はすべて検査対象です。
残留農薬検査
(検疫所)
健康に害を及ぼすような農薬の残留がないかを調べます。合格すると、晴れて輸入が認められます。
色在庫と青在庫の品質確認
サンプリング検査したもののほかにも、室の中にあるバナナを検査します。市場に出せない状態のものがあれば、箱を広げて1パックずつチェックします。
色検査(品質検査)
日本に到着したバナナの中から毎週1回、約40~50ケースを抜き出して検査をしています。バナナは青いまま日本に届くので、「追熟」という工程で黄色く加工されます。そこではじめてわかる不具合もあります。
トライアル検査
新しく企画された商品が、お客さまのニーズにマッチするかどうか商品化の前に何度か試験的な検査を行います。より良い品質のバナナを供給するために行う検査です。
お客さまの声を生かす
よりよい商品作りのため、常にお客さまの声を役立てています。「バナナが固かった」という場合、原因は追熟不足か、バナナが産地の天候でストレスを受けたのか徹底追究。そして「おいしかった!」の声が何よりの励みになります!
検査結果を農園に伝える
色検査の結果は産地にも伝えられます。バナナの品質は天候にも大きく左右されます。近年では、地球温暖化やエルニーニョ現象などの影響も懸念されます。
お店に並ぶ前こんなにいろんな検査をしているんだね!
検査でこんなこともわかる!
黄色くなったバナナに黒い線がついていたことがありました。フィリピンへ行って原因を調べてみると、収穫したバナナを洗浄するときのホースの水圧が強過ぎたよう。こんなことまでわかるのですね。
おうちのバナナの「品質管理」をしてみよう!
バナナは温度にとても敏感な果物です。輸送中の船や大型トレーラーの中でも、温度が常に13.5~13.8℃で保たれています。 13℃以下に長時間置かれると、低温障害を起こし表面が茶色くなってしまいます。この状態を「バナナが風邪をひいた」と呼びます。また、バナナがどこかに接していると、そこから徐々に色が変化してしまいます。
おいしく食べるためのコツ
❶ 包装袋から取り出し、直射日光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。
❷ 傷まないよう、バナナハンガーに吊るすのも有効です。直に置くときは山型に伏せて置くといいですよ。
表面に黒い斑点が出てきたら
食べごろだって!
作ってみよう!バナナジュース
バナナは炭水化物・食物繊維・ミネラル・ビタミンなどをバランス良く含みます。バナナの自然な甘さはさまざまなフルーツや食材との相性も良く、組み合わせによって毎日違う味のジュースを楽しめます。
“みかん”バナナジュース(1人分)
- ・熟したバナナ(皮をむいたもの)……………1本(100g)
- ・お好みのみかん類(皮をむいたもの)………100g
公式サイトで「旬のフルーツ×バナナ」
レシピを公開中
バナナの安全は私たちにお任せください!
株式会社ユニフルーティー ジャパン 品質保証部
シニアスーパーバイザー 吉川譲司さん
日本人はバナナを一人あたり年間7~8キロも食べていると知っていますか? 私たちは「品質保証部」に所属しています。お客様に100%満足してもらえるバナナを届けようと、365日バナナの品質チェックをしています! バナナも人間と同じように、十人十色の個性があるんですよ。特徴をみきわめ、おいしいバナナを届けたいと日々努力しています。バナナをおいしく安全に食べてもらえることに、大きなやりがいを感じています。
バナナの本場から来たアンバサダーも活躍!
品質管理はフィリピンからやってきたアンバサダー(バナナ大使)と日本人スタッフたちが協力して行います。アンバサダーを名乗れるのは、わずか数人。農園での栽培から、収穫技術、選果や袋詰め、箱詰めまで作業全般の知識を習得したバナナのプロです。3カ月交代でやってきて、農園の状態を伝えてくれたり、日本の情報を現地に届けたりしてくれています。