街中でクレーンの付いたトラックが走っているのを見かけるけど、どうやって荷物を持ち上げているのかな? その仕組みについて古河機械金属に教えてもらいました。
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- 製品開発の仕事
- 機械に関する仕事
「油圧の原理」というしくみを使って動いているよ。
これがクレーンの仕組みだよ!
太さの違う注射器を細い管でつないで液体を満たし、細い注射器に力を加えると、加えた力以上に大きなものを持ち上げることができます。クレーンはこの原理を応用して、レバーで油の流れを切り替えて、重い荷物を持ち上げます。
黄色い部分に油が入っているんだって!
▲ 太さの違う注射器をつないで押し合いっこをしてみよう。細い注射器の方が押しやすいことがよくわかるよ
クレーンの基本の4つの動き
どうして小さな力で大きな
ものが持ち上がるの?
入れ物に水を閉じ込めて力を加えると、水から容器にかかる力は、どの部分に対しても同じになります。これを「パスカルの原理(油圧の原理)」といいます。容器に細い管を取り付けると、管の太さの分しか力がかからないので、小さな力で押し返すことができます。
▲水を入れて密封した袋に力を加えると、袋の中の水が袋にかける力は、どの部分にも同じだけかかる
こんなところで活躍するよ!
ユニッククレーンは、「吊る・積む・運ぶ・作業する」ことができる機械。あらゆる現場で活躍します。液晶ラジコンを使用してクレーン本体から離れて作業でき、手元で荷物の重さも確認できます。
荷物の積み降ろし
建設資材の運搬
看板の取り付け
造園の作業
建築資材の搬入
荷物の積み替え
ユニッククレーンを使うには、
こんな資格が必要だよ。
クレーンを運転する資格
移動式クレーンを運転するためには、運転に関する特別の教育、技能講習、免許などを受けなければなりません。内容や勉強の期間は、運転する移動式クレーンが吊り上げる荷物の重さによって異なります。
玉掛け作業をするための資格
玉掛けとは、吊り上げる道具に荷物を取り付けたり取り外したりする作業のこと。この玉掛け作業を行うには、特別の教育、技能講習を受けることが必要です。内容や実施期間は、吊り上げる荷物の重さによって異なります。
クレーンを動かす仕事がしたい人は注目!
作業の目的に合わせたさまざまな形
ミニ・クローラクレーン
狭い場所や屋内などトラックでは入り込めない現場で活躍。海外ではスパイダークレーンと呼ばれているよ!
オーシャンクレーン
潮風の中でも錆びにくいように作られている船舶用のクレーン。漁業などの海の上での作業をサポートしているよ。
グラップルローダ
木の積み降ろしをする機械で、広い作業範囲と素早い操作性が特徴。道が整備されていない山の中で活躍するよ!
ユニックパル
折り曲がるタイプのクレーンで、自在な動きができるよ。木材や産業廃棄物などの収集運搬作業で活躍!
ユニッククレーンの心臓部は独自の油圧機器です!
古河機械金属(株) 古河ユニック(株)佐倉工場 植野 由梨佳さん
クレーンを操作するときには、クレーン内部で油の流れや量を調整する必要があり、この調整が細かくできるかどうかが、クレーンの動きに大きく関わってきます。私たちの作るクレーンには独自の油圧機器(油の流れや量を調整する装置)が入っていて、現場で作業する人々がイメージ通りに動かせる「使いやすさ」を実現しています。また、荷物の重さやクレーンの状態を把握できるさまざまな機能を充実させ、「安心・安全」を追求するとともに、地球環境にも配慮した低燃費のエコクレーンもラインナップしています。
赤いクレーンを見たらユニックを思い出してくれるとうれしいです!