人の暮らしには電気などのエネルギーが必要です。でも、電気を生み出すために、地球の環境を壊してしまってはいけません。環境にやさしい発電にどんなものがあるのか、オリックスグループに聞きました。
- 環境エネルギーの仕事
- 発電の仕事
- 環境にやさしい仕事
環境にやさしいのは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど「再生可能エネルギー」を使った発電だよ。
再生可能エネルギーに注目!
石油や石炭などを「化石燃料」といいます。今のところ日本では、化石燃料を燃やす力で発電する「火力発電」が多く行われていますが、発電の際にCO2(二酸化炭素)を多く出してしまうため、「地球温暖化」の問題も起こります。それに対して、環境への負荷が少ないエネルギーとして注目されているのが、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどを利用した「再生可能エネルギー」です。
CO2をこれ以上増やさないことが大切なんだ。
①太陽光発電
太陽光を利用して発電する方法。発電の出力が1MW(メガワット)を超える大規模な太陽光発電所を「メガソーラー」といいます。
1MW(メガワット)ってどれぐらいの電力?
1MW(1,000kW)のメガソーラーで1年間につくることができる電力量は約100万kWhです。
1世帯あたりの年間使用電力量は3,120kWh※といわれていますので、おおよそ320世帯分の年間電力をまかなうことができます。
※東京電力ホールディングス「平均モデルの電気料金」を基に算出
家庭での節電も環境にやさしい取り組みよ。
②風力発電
風が風車を回す力を利用して発電する方法。2000年以降、日本で風力発電を導入する数が増えています。
③水力発電
ダムにためた水を放流して、水が落ちる力でタービンを回して発電する方法。日本各地で見られます。
④地熱発電
地中の蒸気でタービンを回して発電する方法。太陽光や風力のように天候に左右されないため、安定した発電が可能です。
⑤バイオマス発電
動植物などから生まれる資源を燃やして発電する方法。建築の廃材や家畜の排せつ物、家庭の生ゴミなど、捨てるものを使って発電できるので、資源を大切に使うことにつながります。
「繰り返し使える」のが再生可能エネルギー!
何億年も前の植物やプランクトンが化石になり、それが石油や石炭になった「化石燃料」は、使い続ければいつかなくなってしまいます。でも、太陽光、風力、水力、地熱といった自然のエネルギーは、いつまでも尽きることはありません。尽きることがなく繰り返し使えるので"再生可能"エネルギーとよばれます。再生可能エネルギーは地球の環境にやさしいエネルギーです。
環境にやさしい発電所づくりで、暮らしを支える電気をつくります!
オリックス株式会社 事業開発部地熱チーム
奥田翔子さん
地熱発電所をつくって電気を生み出すための仕事をしています。発電するためには、地中の蒸気が必要です。どこに蒸気がたまっているかを探したり、地面を掘ってどれぐらいの蒸気があるのかを調べたりしています。
発電所を建てるには、周りの自然環境を守るだけではなく、その地域に住む人たちに発電所のことを理解してもらうことも大切です。地域の人たちと何度も話して協力し合いながら、暮らしを支える電気と、環境にやさしい発電所づくりを目指しています。
日本各地で環境エネルギー事業に取り組んでいます。
環境にやさしい発電にはどんなものが
あるのか、動画で見てみよう!