暮らしを便利にする高速道路ですが、実は、環境を守るためのエコな工夫もいっぱい詰まっています。高速道路をつくって運営しているNEXCO東日本に教えてもらいました。
※NEXCO東日本は、東日本高速道路株式会社の愛称。
- 高速道路の仕事
- 交通に関する仕事
- 環境にやさしい仕事
高速道路は、道路にもサービスエリアにも、環境にやさしい工夫がいっぱい!
❶ 高機能舗装
水たまりができにくいので、スリップしにくく、安全に走れる舗装。実は騒音を抑える機能もあるよ。
❷ 動物標識に注目!
動物が飛び出すおそれのある場所には、右のような標識が立てられている。ドライバーに注意を促すことで、動物の交通事故を防いでいるんだ。
❸ 車の騒音もシャットアウト!
近くに民家があるときは、防音の壁(遮音壁)をつくって、道路の騒音を防いでいるよ。
❹ ecoインター
料金所にも、太陽光発電やLED照明など、環境にやさしい工夫がいっぱい!
❺ 動物の交通事故も防ぐ!
道路に動物が飛び出さないよう、柵を立てている。動物のジャンプ力や体の大きさに合わせて、柵の形を工夫しているよ。
❻ 生き物たちのすみかをつくる!
トンボやメダカ、鳥など、いろんな生き物が自然の中で暮らせるように、道路のまわりに池や緑地(ビオトープ)をつくっているよ。
❼ 動物の道も、それまでどおり!
高速道路の下に、動物のためのトンネルをつくって、道路ができる前と変わらず、動物たちが移動できるようにしているよ。
自然や人の生活環境と、高速道路が共存できるように、工夫しているケモ。
動物たちも安心して暮らせるね!
高速道路でエコを探してみよう!
きみは、いくつ見つけられるかな?
トンネルの照明をエコなLEDに
ナトリウムランプが使われているトンネルの古い照明を、電気の消費を減らせて寿命も長いLED照明に交換しているよ。
▲ナトリウムランプの照明
▲LED照明
電気自動車の普及に貢献
サービスエリアやパーキングエリアに、電気自動車用の急速充電器を整備している。排気ガスを出さない電気自動車を普及させるための取り組みだよ。
サービスエリアにも、エコがいっぱい
ごみの種類に合わせたごみ箱を設置し、ごみをリサイクル! このごみ箱に入ったごみは、人の手で分別や洗浄しているから、ビン、カン、ペットボトルのリサイクル率は、ほぼ100%だ!
高速道路をもっとエコな道路に!
東日本高速道路株式会社
技術本部 技術・環境部 環境課 北澤 剛さん
NEXCO東日本では、高速道路周辺の自然を大切にした道づくりとして「エコロード」の取り組みを進めています。高速道路は、信号がなく坂やカーブも少ないので、一定のスピードで走ることができます。そのため、車が走ったり、止まったりを繰り返さないから排気ガスが少なく、環境にやさしい道路と言われています。このようにスムーズに走行できることが二酸化炭素の削減にも効果があるので、車線を増やすなどの渋滞を減らす取り組みを行っています。他にも、高速道路の周りの樹林を育てることや、環境にやさしい設備の活用、新しい技術開発も進めています。
みんなもこのページで学習した高速道路の役割に注目しながら、高速道路を利用した旅を楽しんでみてください。
これからも、地球の資源や自然環境を守る取り組みを進めていきます!