たくさんの人や荷物を運べる大きな船は、誰がどうやって動かしているのでしょう? 船で働く人たちについて、日本郵船に教えてもらいました。
- 船に乗る仕事
- ものを運ぶ仕事
- 世界とつながる仕事
船の最高責任者である船長の指揮のもと、航海士や機関士が協力して動かしているよ。
大切なのは船員みんなのチームワーク!
船長
船長の使命は乗客や積み荷を目的地まで安全に運ぶこと。天気や海の状況を見て針路を定めて、自ら操船の指揮をとることも。船の最高責任者として、豊富な知識と経験が必要です。
航海士
船が安全に進むように操るのが、航海士の仕事。船を操る場所であるブリッジでは、航海士が交代で常に見張りをして、安全を確認しています。
機関長・
機関士
機関長の指揮のもと、船を動かすためのエンジンや発電機など、いろいろな機械を整備・操作するのが機関士の仕事。大切な機械が集まっている機関室は、まさに船の心臓部です。
最新装置で危険をさける!
ブリッジには、レーダーや電子海図など、操船に必要なさまざまな装置があります。レーダーを見れば、船のまわりにあるものや、その移動速度などもわかります。
船を動かすメインエンジン
船尾についている大きなプロペラを回転させることで、船を動かすことができます。このプロペラを動かすのがメインエンジン。世界最大級の船のエンジンは、なんと大型トラック700台以上のパワーがあります。
船の上では、どんな生活をしているの?
-
ご飯はどうしているの?
船には食堂があって、司厨部員が栄養たっぷりの食事をつくってくれます。和食はもちろん、世界各地の食を楽しむことができます。食費は会社が負担してくれるんだって!
-
水が足りなくなることはないの?
陸から水をもってくるだけではなく、海水から水をつくる造水装置があるんです。電気をつくる発電機など、さまざまな機械で船の生活は支えられているんですよ。
-
どんなスケジュールで働いているの?
通常、機関士は朝8時から夕方5時(お昼休憩1時間)まで。航海士は4時間ごとに交代しながら、1日8時間働きます。5〜6カ月くらい船に乗った後は、2〜3カ月の長いお休みをもらえます。
-
自由時間は何をしているの?
自分の部屋でのんびりするだけじゃなく、運動室でスポーツをしたり、釣りをしたり、楽しく過ごしています。船員のみんなでパーティーを開くこともありますよ。
船って「動く街」みたいだね!
外航船の乗組員は20〜25人!
外国に行く外航船に乗船している船員は、意外と少なく25人ほど。船員には航海士と甲板部員、機関士と機関部員、そして司厨部員がいます。
制服についている肩章や袖章で階級がわかるようになっているケモ!
世界中を旅するロマンあふれる仕事です
日本郵船株式会社 二等航海士 後明 淳さん
船員の仕事の魅力は、何といってもいろんな国に行けること。そしてその国の文化にふれられることです。大自然の中での仕事なので、イルカやクジラに会えることもありますし、オーロラが見られる地域もあります。夜の船から見える星空は、本当にきれいですよ。
船員に向いているのは、活発でいろんな世界を見たいという人や、新しい物事に挑戦したいという気概がある人。大きな機械を動かせるので、エンジニアに興味がある人にもおすすめです。 島国である日本にとって、海運はとても重要な仕事です。やりがいに加えてロマンもある、こんなにいい仕事はないと思います!
船員の仕事は魅力がいっぱい。
ぜひ目指してね!