本屋さんに行ったら子どもの本がたくさんならんでいるけれど、どうやって作って、みんなに届けているんだろう? 子どもの本をたくさん刊行している出版社・ポプラ社に教えてもらいました。
- 出版社の仕事
- 編集者の仕事
- 絵本作家の仕事
作家はもちろん、ほかにもたくさんの人が関わってできるんだよ。
「ティラノサウルス」シリーズ
(作・絵 宮西達也先生)の場合
お話のタネを探す
❶宮西先生が絵本のタネを考えます。
タネはスケッチしておくよ。
❷タネをもとに編集者と話し合い、あらすじを決めます。
●はポプラ社の社員です
何げない雑談がヒントになることも…
下書き
❸あらすじをもとにラフをかき、何度も編集者と打ち合わせをしてラフを完成させます。
下書きが完成!
宮西先生は、文も絵もひとりで仕上げます。
※お話と絵をつくる人が別々のこともあります。
原画が完成!
❹下書きをもとに絵(原画)をかき、色をつけます。
※手がきの絵をデータ化して色づけします。
デザイン
❺デザイナーが絵と文字をバランスよく組み合わせます。
校正
❻先生と編集者が、まちがった文字や絵がないか、しっかりチェックします。
印刷の手配
❼編集者の話を聞き、製作部の担当者が印刷をするための紙やインクを決定。印刷・製本の手配をします。
紙やインクによって絵の雰囲気は
大きく変わるよ。
印刷・製本
ここは印刷会社のおしごと!
正しい色がきちんと出ているかを確認しながら印刷します。
ここは製本会社のおしごと!
刷り上がった紙を色々な機械で本の形にします。
たくさんの工程をへて本が完成!
❽出版社の人たちが、本をどうやってみんなの手元に届けるか相談します。ポスターやPOPを作ることも。
書店を通じて、本がみんなのもとへ!
1冊の本がみんなに届くまでには、作家のほか、出版社の編集者、製作や宣伝、営業、印刷や製本会社など、本づくりを支えるさまざまな人が関わっています。
大人気の本は、アニメや映画になることも!
「ティラノサウルス」シリーズや「かいけつゾロリ」や「おしりたんてい」は、ポプラ社の本からアニメになったキャラクターたち。「本をアニメや映画にしてもいいよ」と言う権利(著作権)は作者にありますが、出版社もお手伝いをします。
「アニメおしりたんてい」
第1話「ププッとかいけつ! おしりたんていとうじょう!」より
©トロル・ポプラ社/おしりたんてい製作委員会
アニメ『もっと!まじめにふまじめ
かいけつゾロリ』第2シリーズ アニメ放送中
©原ゆたか/ポプラ社・BNP・NEP
海外の子どもたちにも本を届けるよ!
日本の本は、海外でも大人気! 特に中国では、350タイトル以上ものポプラ社の本が翻訳出版されています。特に人気なのは「かいけつゾロリ」シリーズ、「ティラノサウルス」シリーズ、「ねずみくんの絵本」シリーズなどだよ。
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中国語
世界で活躍したい人にも、出版社のお仕事はぴったりね!